イロダ・ツルヤガノワ

イロダ・ツルヤガノワ：ウズベキスタンの誇り高きテニス選手

イロダ・ツルヤガノワ（Iroda Tulyaganova, 1982年1月7日 - ）は、ウズベキスタンのタシュケント出身の元女子プロテニス選手です。彼女はWTAツアーでシングルス3勝、ダブルス4勝を挙げ、その実力で世界を魅了しました。特に、高速サービスと両手打ちバックハンド・ストロークを得意とし、ベースライン・プレーヤーとして活躍しました。

自己最高ランキングはシングルス16位、ダブルス28位であり、ウズベキスタン人選手として最高のランキングを保持しています。身長170cm、体重65kg、右利き。

プロとしてのキャリア

9歳からテニスを始めたツルヤガノワは、1999年6月に17歳でプロに転向しました。2000年6月には、故郷ウズベキスタン・タシュケントで開催された大会でツアー初優勝を果たし、その才能を開花させました。同年には全米オープンで4大大会の本戦に初出場し、シドニー五輪にもウズベキスタン代表として出場しました。

2001年には、ウィンブルドンでナタリー・トージアとの3回戦まで進出し、その実力を示しました。ウィンブルドン終了直後には、オーストリア・ウィーン大会とベルギー・クノック・ヘイスト大会で2週連続優勝を達成。クノック・ヘイスト大会の準決勝では、地元ベルギーのキム・クライシュテルスを破るという快挙も成し遂げました。

2002年には、全豪オープンと全仏オープンで3回戦に進出し、同年6月17日付で世界ランキング「16位」に到達。これはウズベキスタンのテニス選手として、いまだに破られていない最高記録です。同年秋には、韓国・釜山で開催されたアジア競技大会で、女子シングルス決勝でタイのタマリネ・タナスガーンを破り、金メダルを獲得しました。

2003年2月には、インド・ハイデラバード大会の決勝でタマリネ・タナスガーンに敗れて準優勝となりました。同年のウィンブルドンでは2年ぶり2度目の3回戦に進出しましたが、第16シードのベラ・ズボナレワに敗れました。しかし、同年8月初頭のポーランド・ソポト大会で予選1回戦敗退後、右肘の故障により1年以上の戦線離脱を余儀なくされました。

2004年10月には、故郷タシュケントの大会で1年ぶりに復帰を果たしました。右肘故障からの復帰後、2006年10月にはタシュケント大会で3年半ぶりの女子ツアー大会決勝に進出。決勝戦では中国の孫甜甜に敗れ、5年ぶりのツアー優勝を逃しました。

引退とその後

ツルヤガノワは、2010年10月にウィリアムズバーグで開催されたITFサーキット大会を最後に現役を引退しました。

WTAツアー決勝進出結果

シングルス: 7回 (3勝4敗)
ダブルス: 7回 (4勝3敗)

4大大会シングルス成績

（略語の説明は省略）

イロダ・ツルヤガノワは、ウズベキスタンにおけるテニス界のパイオニアとして、その名と功績は長く記憶されることでしょう。

出典：WTAツアー公式サイト、ビリー・ジーン・キング・カップ公式サイト、国際テニス連盟公式サイト

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