インターテック (認証企業)

Intertek Group plc：グローバルな試験・検査・認証サービス企業

Intertek Group plcは、イギリス・ロンドンに本社を置く、試験、検査、認証サービスを提供する世界的企業です。認証機関としては世界トップクラスの規模を誇り、世界各地に1000を超える事務所や研究所を展開しています。多岐にわたる産業分野を対象に、製品検査、試験、各種規格認証といったサービスを提供しており、ロンドン証券取引所にも上場しています。

歴史：海事検定からグローバル企業へ

Intertekの歴史は1885年、Caleb Brettによる海事検定企業の設立にまで遡ります。その後、1984年から1987年にかけては、Inchcape plcというイギリスの企業に買収され、同社の部門として運営されていました。1996年には、Charterhouse Capital Partnersによるバイアウトを経て、現在のIntertekという社名に戻ります。2002年にはロンドン証券取引所に上場を果たし、BP、ユニリーバ、フォルクスワーゲンといったグローバル企業を顧客に迎え入れました。2009年にはFTSE 100種総合株価指数の構成銘柄に選出されるなど、その規模と影響力を拡大し続けています。2011年には、イギリスの同業企業であるムーディー・インターナショナル・グループを買収し、更なる事業拡大を遂げました。

日本における事業展開：多様な部門による包括的なサービス

Intertekの日本における事業は、複数の専門部門によって構成されています。主な部門としては、電気・電子部門、輸入国政府指定船積前検査（GTS）部門、ライフサイエンス部門、カーゴ部門、システム認証部門、工業検査部門が挙げられます。

電気・電子部門は、アメリカでトーマス・エジソンが設立した電気安全試験所をルーツとするETL SEMKO Japanを起源としています。ETL SEMKO Japanは、2007年に社名をインターテックジャパン株式会社に変更し、現在も東京（港区海岸）に事業所を構えて、電気・電子製品に関する試験・認証サービスを提供しています。

システム認証部門は、ムーディー・インターナショナル・サーティフィケーション株式会社を前身とし、Intertekによるムーディー・インターナショナル買収後にインターテック・サーティフィケーション株式会社として再編されました。東京（日本橋堀留町）と大阪（淀川区）に事業所を置いています。

その他、GTS部門とカーゴ部門はインターテックテスティングサーヴィセスジャパン株式会社、ライフサイエンス部門はインターテックヘルスサイエンシズ、工業検査部門はインターテック・インダストリー・サービス・ジャパン株式会社という法人名で運営されており、これらの部門もインターテック・サーティフィケーション株式会社と同じ場所に事業所を構えています。

まとめ：多様なニーズに対応するグローバルリーダー

Intertekは、長年にわたる歴史とグローバルなネットワーク、多様な専門性を活かし、世界中の企業に試験、検査、認証サービスを提供するリーディングカンパニーです。今後も、技術革新や市場のニーズに対応しながら、その事業範囲を拡大していくことが期待されます。日本においても、多様な産業分野の企業をサポートし、高い信頼性と専門性を提供し続けるでしょう。

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