インテーザ・サンパオロ

インテーザ・サンパオロについて

インテーザ・サンパオロ（Intesa Sanpaolo S.p.A.）は、イタリア・トリノを本拠地とする有力な銀行グループです。2007年にBanca Intesa S.p.A.とSanpaolo IMIが合併して設立されたこの銀行は、ユーロ圏内でも指折りの規模を誇ります。特に、総資産では2位、店舗数では1位を誇り、イタリア国内でも最大級の金融機関として知られています。

本銀行は、イタリア証券取引所に上場しており（BIT: ISP）、またイタリアの銀行株の25%を超えるシェアを持っています。これは、投資家にとっても注目の存在であり、金融市場での信頼性を示しています。

歴史の流れ

インテーザ・サンパオロの起源は1823年に設立されたCassa di Risparmio delle Provincie Lombardeにさかのぼります。この銀行は、イタリアの金融業界において長い歴史を持っています。その後、1991年に旧アンブロシアーノ銀行を吸収し、Cariplo S.p.A.に進化しました。さらに、2003年にはBanca Commerciale Italianaを買収し、Banca Intesa S.p.A.と名を改めました。

一方、Sanpaolo IMIは、Istituto Bancario San Paoloと1998年に合併したBanca IMIから発展しました。このように、両銀行の合併はイタリアの金融市場の再編成を象徴しています。

合併後も、インテーザ・サンパオロはさらなる事業再編を進めました。2007年には、グループ内のCassa di Risparmio di Biella e Vercelliをモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行に売却しました。また、フランスのクレディ・アグリコルが保有していた株式も2012年に全て売却されました。2014年にはヴェネツィアのCassa di Risparmio di Veneziaと、カリャリのBanca di Credito Sardoを買収し、続いて2015年には歴史あるBanca Monte Parmaを取り込みました。

2016年にはペーザロのBanca dell'Adriaticoを、2020年にはイタリア国内で6位のUBI Bancaの70%の株式を取得し、傘下に加えるなど、急速に規模を拡大しています。

国際的な展開

インテーザ・サンパオロは、国内だけでなく中東欧地域にも多くの子会社を持っています。特にスロバキアのVúb banka、クロアチアのPrivredna banka Zagreb、セルビアのBanca Intesa Beograd、アルバニアのIntesa Sanpaolo Bank Albania、そしてハンガリーのCIB Bankなど、地域ごとにサービス展開を行っています。

さらに、日本にも支店を構えており、東京の日比谷マリンビル内にオフィスがあります。これにより、日本のお客様にもイタリアの金融サービスを届けることが可能です。

インテーザ・サンパオロは、幅広い金融商品とサービスを提供することで、個人および法人のニーズに応え、信頼性のあるパートナーとして評価されています。

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