インディアナ (BB-1)

インディアナ (USS Indiana, Battleship No. 1) の詳細

インディアナは、アメリカ海軍が建造したインディアナ級戦艦のネームシップであり、その艦名はアメリカ合衆国インディアナ州に由来します。この戦艦は、アメリカ海軍の歴史において重要な役割を果たしました。

起工から就役まで

1891年5月7日、ペンシルベニア州フィラデルフィアのウィリアム・クランプ・アンド・サンズ社で起工されました。1893年2月28日には、ジェシー・ミラーによって命名、進水。その後、1895年11月20日にロブレー・D・エヴァンズ大佐を初代艦長として就役しました。

米西戦争での活躍

フィラデルフィア海軍造船所で調整後、ニューイングランド沖での訓練を経て、1898年に勃発した米西戦争に投入されました。ウィリアム・サンプソン提督率いる艦隊に配属され、スペイン艦隊との戦闘に参加しました。インディアナは、サンファンへの砲撃やハバナ防衛のために艦隊と共にキー・ウェストへ移動するなど、重要な作戦に従事しました。サンティアーゴ・デ・クーバ海戦では、封鎖線の東端に位置していたため直接の追撃には参加しませんでしたが、湾の入り口に迫ったスペイン駆逐艦プルトンとフューリオアーを僚艦と共に砲撃し、短時間で破壊しました。

戦後の活動と訓練任務

米西戦争終結後、インディアナは訓練、艦隊演習、海軍兵学校士官候補生の巡航任務に従事しました。1903年12月29日に一旦予備役となりましたが、1906年1月9日にニューヨーク海軍造船所で再就役し、海軍兵学校の訓練艦隊に所属、北ヨーロッパや地中海への航海を行いました。1911年6月22日には、アイルランドのクイーンズタウンでジョージ5世の戴冠式を祝うため21発の礼砲を放ちました。将来の海軍指導者育成という重要な役割を担いましたが、1914年5月23日にフィラデルフィアで再び退役しました。

第一次世界大戦とその後

1917年5月24日、インディアナは第一次世界大戦中に再就役し、ニューヨーク州トンプキンズヴィルやバージニア州ヨーク・リバーで砲術訓練艦として任務に就きました。1919年1月31日には、フィラデルフィアで再び退役しました。その後、新しく承認された戦艦に「インディアナ」の名を譲るため、「1号沿岸戦艦」に改名されました。最終的には、航空爆弾の効果を検証するための標的艦として使用され、1920年11月に沈没しました。1924年3月19日、インディアナはスクラップとして売却され、その長い歴史に幕を下ろしました。

参考資料

アメリカ海軍艦艇一覧
Navy photographs of Indiana (BB-1)
* Maritimequest USS Indiana BB-1 Photo Gallery

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