インドヒモカズラ

インドヒモカズラ (Deeringia polysperma)

インドヒモカズラは、ヒユ科に属するつる性の植物で、その特異な形態と生態から賞賛されています。日本国内では、特に宮古諸島（宮古島、大神島、来間島）や八重山諸島（石垣島、西表島、波照間島）に生息し、国外では台湾、中国南部、インド、マレーシアに分布しています。この植物は低地の石灰岩地に見られ、そこでの生育が続いています。地域によっては、宮古諸島がインドヒモカズラの北限となっています。

特徴

インドヒモカズラは、長さ最大5メートルになるつる性の草本または亜低木です。葉は互生しており、その形状は卵状披針形から披針形で、長さはおよそ10センチメートルです。花は穂状に並べられており、葉腋に位置して直径約4ミリメートルの小さな花が咲きます。花びらは緑白色をしており、がく片は5枚から成っています。実は液果で、球形をしており、直径は約4ミリメートルで、色は白色を呈します。このように、インドヒモカズラはその形態において多様性を見せています。

保護の現状

インドヒモカズラは、環境省のレッドリストにおいて絶滅危惧IA類（CR）に指定されており、これは保護が急務であることを示しています。その生育地の地方公共団体が策定したレッドデータブックにも掲載されています。また、沖縄県ではこの植物は絶滅危惧IB類とされています。これらの情報は、特にアクションを起こす必要があることを示しています。

文献と参考資料

インドヒモカズラに関する情報は多くの文献に記載されています。例えば、沖縄県の文化環境部自然保護課が編纂した『改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物（菌類編・植物編）-レッドデータおきなわ-』(2006年)や、環境省自然環境局野生生物課による『改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物植物I』(2000年)などが挙げられます。さらに、『琉球列島維管束植物集覧』(1997年)など、複数の資料がインドヒモカズラの研究に貢献しています。

外部リンク

さらに詳しい情報を求める場合、環境省版RDBにおけるインドヒモカズラの解説や、さまざまな写真を収めた「山羊百科」などの外部リンクも活用できます。これらの情報源を通じて、インドヒモカズラについての理解を深めることができるでしょう。

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