イヴァン・ラキティッチ

イヴァン・ラキティッチ

イヴァン・ラキティッチ（Ivan Rakitić、1988年3月10日 - ）は、スイス・アールガウ州ラインフェルデン出身のプロサッカー選手。現在はHNKハイドゥク・スプリトに所属し、ミッドフィールダーとして活躍。元クロアチア代表。

生い立ちと初期のキャリア

ラキティッチは、クロアチア人の両親のもとスイスで生まれた。7歳でFCバーゼルの下部組織に入団し、早くからその才能を開花させた。16歳になる頃には、既に多くの西欧のクラブから注目を集める存在となっていた。

クラブキャリア

FCバーゼル

2005年9月29日、UEFAカップの試合でトップチームデビュー。翌年にはリーグ戦にも初出場を果たし、2006-07シーズンにはレギュラーとして活躍。リーグ戦33試合で11得点を挙げ、リーグの若手最優秀選手に選ばれた。

シャルケ04

2007年6月22日、ドイツ・ブンデスリーガのシャルケ04に移籍。移籍初年度から主力として活躍し、リーグ戦29試合に出場して3得点10アシストを記録。UEFAチャンピオンズリーグにも出場し、クラブ初のベスト8進出に貢献した。

セビージャFC

2011年1月28日、スペイン・リーガ・エスパニョーラのセビージャFCに移籍。加入後すぐにチームに馴染み、2013-14シーズンにはキャプテンに任命された。同シーズンには、チームをUEFAヨーロッパリーグ制覇に導き、自身もリーグ戦で12ゴールを記録する活躍を見せた。

FCバルセロナ

2014年6月16日、スペインの強豪FCバルセロナへ移籍。加入後すぐにチームにフィットし、主力として活躍。UEFAチャンピオンズリーグ決勝では先制点を挙げ、クラブの優勝に貢献。リーガ・エスパニョーラでも数々のタイトルを獲得した。バルセロナでは通算310試合に出場し、36ゴール40アシストを記録した。

セビージャFC復帰、アル・シャバブ、ハイドゥク・スプリト

2020年9月1日、セビージャFCに復帰。その後、アル・シャバブを経て、2024年7月21日にHNKハイドゥク・スプリトへ移籍。

代表キャリア

ラキティッチは、U-17からU-21までスイス代表としてプレーしたが、2007年にクロアチア代表を選択。2008年のUEFA EURO 2008、2014 FIFAワールドカップ、UEFA EURO 2016、2018 FIFAワールドカップなど、数々の国際大会に出場。2018 FIFAワールドカップでは、ルカ・モドリッチと共にチームを準優勝に導いた。2020年9月21日、クロアチア代表からの引退を発表。

プレースタイル

卓越したテクニックと多彩なパスによるゲームメイク能力、豊富な運動量を持ち合わせる。セビージャでは絶対的な司令塔として君臨し、バルセロナ時代は献身的なプレーをするバイプレーヤーとして高いパフォーマンスを見せた。ドリブルの推進力や、30～40m先のスペースに鋭く差し込むロングスルーパスも得意とする。守備時には、ボディーコンタクトの強さやピッチの幅広い範囲をカバーできる運動量、走力を活かす。

人物

10歳年上の兄もサッカー選手であり、父親もサッカー選手であった。ドイツ語、クロアチア語、英語、スペイン語の四カ国語を流暢に話すことができる。『ドラゴンボール』のファンであり、スーパーサイヤ人に例えられることを喜んでいる。

タイトル

クラブ

FCバーゼル
スイス・カップ：1回 (2006-07)
セビージャFC
UEFAヨーロッパリーグ：2回 (2013-14, 2022-23)
FCバルセロナ
プリメーラ・ディビシオン：4回 (2014-15, 2015-16, 2017-18 2018-19)
コパ・デル・レイ：4回 (2014–15, 2015-16, 2016-17, 2017-18)
スーペルコパ・デ・エスパーニャ：2回 (2016, 2018)
UEFAチャンピオンズリーグ：1回 (2014-15)
UEFAスーパーカップ：1回 (2015)
FIFAクラブワールドカップ：1回 (2015)

個人

UEFAチャンピオンズリーグベストチーム：1回 (2014-15)
* リーガ・エスパニョーラベストイレブン：1回（2014-15）

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