イヴァーノ＝フランキーウシク州

イヴァーノ＝フランキーウシク州

イヴァーノ＝フランキーウシク州（ウクライナ語: Івано-Франківська область）は、ウクライナの西部に位置する州です。州都はイヴァーノ＝フランキーウシク市。ロシア語ではイワノ＝フランコフスク州と呼ばれます。

地理

州の南部から西部にかけては、カルパチア山脈が広がっています。この山脈は、州の景観を特徴づける重要な要素であり、自然の美しさを際立たせています。また、ドニエストル川が州内を流れ、地域住民の生活と密接に関わっています。州の面積の約3分の1は森林で覆われており、豊かな自然環境が保たれています。

歴史

イヴァーノ＝フランキーウシク州は、歴史的にハルィチナー地方の中心地として重要な役割を果たしてきました。1918年から1939年までは、ポーランド第二共和制のスタニスワヴフ県が置かれていました。第二次世界大戦後、ソ連に併合され、ウクライナ共和国に組み込まれました。1939年から1962年までは、スタニスラーウ州（Станіславська область）という名称でしたが、スタニスラーウがイヴァーノ＝フランキーウシクに改名されたことに伴い、現在のイヴァーノ＝フランキーウシク州という名称に変更されました。

市町村

州内の主要な市は以下の通りです。

イヴァーノ＝フランキーウシク（Івано-Франківськ）：州都
カールシ（Калуш）
コロムィーヤ
ドルィーナ（Долина）
ハールィチ（Галич）

これらの都市は、それぞれ独自の歴史と文化を持ち、州の多様性を豊かにしています。

人口

2001年のウクライナ国勢調査によると、州の総人口は約140万9800人でした。都市人口は約59万3000人（42%）、農村人口は約81万6800人（58%）となっています。性別で見ると、男性は約66万5200人（47%）、女性は約74万4500人（53%）であり、女性がやや多い構成となっています。

参考文献

伊東孝之, 井内敏夫, 中井和夫編　『ポーランド・ウクライナ・バルト史』 (世界各国史; 20)－東京: 山川出版社, 1998年. ISBN 9784634415003
黒川祐次著　『物語ウクライナの歴史 : ヨーロッパ最後の大国』 (中公新書; 1655)－東京 : 中央公論新社, 2002. ISBN 4121016556
Історія міст і сіл Української РСР. Івано-Франківська область. — Київ: УРЕ АН УРСР, 1971.

外部リンク

* イヴァーノ＝フランキーウシク州合同庁の公式サイト（ウクライナ語）

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