イースI・II

イースI・IIについて

『イースI・II』は、日本ファルコムが制作したアクションロールプレイングゲーム（ARPG）であり、ゲームシリーズ「イース」の初回作『イースI』と続編『イースII』を一つにまとめた作品です。このゲームはPCエンジン CD-ROM2、Microsoft Windows、PlayStation 2、PlayStation Portable、X68000など様々なプラットフォームでリリースされました。

ゲームの基本概要

この作品は、原作のストーリーが密接に繋がり相互に補完しあっています。そのため、どちらか一方のみをプレイしても物語が理解しきれず、両方を楽しむ必要があります。最初に紹介されたPCエンジン版では、両作品をCD-ROMの特性を活かし一つにまとめることに成功しました。

PCエンジン版の特徴

PCエンジン版は、これまで別々に移植されていたゲームを一つの作品として結合し、ストーリーを自然に流れるように進めることができる設計が施されています。グラフィックスは当時の技術を駆使し、512色にブラッシュアップされ、オリジナルの雰囲気を保ちながらも鮮やかな表現がされています。また、シナリオはオリジナルスタッフの意見を反映させて再構成されています。アメリカでは「Ys Book I&II」というタイトルでリリースされ、一部のグラフィックは女性権利団体からの要請に基づいて修正されています。

グラフィックと演出の変更

PCエンジン版では、マップ内のエレメント、イベント、アニメーションが大幅に強化され、ボスシーンには特定の仕掛けが追加されています。また背景演出も増え、プレイヤーにとって登り開けていく感覚が強調されています。サウンドトラックはデジタルアレンジされ、CD音源での収録が実現しました。

作品間の繋がりとバランス調整

ゲームは原作のレベル設定が見直され、『I』の成果を『II』に持ち込める仕様になっています。プレイヤーは一貫してストーリーを追うことができますが、この仕様によってゲームバランスも調整されており、特に敵やアイテムの強さに工夫がされています。『I』の最高レベルがクリア後に影響を与え、『II』のゲーム内敵のパワーといった影響が即座に受けられる形になっています。

他のプラットフォームへの展開

『イースI・II』はその後も様々なプラットフォームに移植され、PCエンジン版の他に、PlayStation 2版やPSP版としてもリリースされました。また、2007年にはWiiのバーチャルコンソールで配信される等、ゲームの寿命は長く続いています。2019年にはコナミデジタルエンタテインメントが手がけたコンソールにも収録されています。

声優と制作スタッフ

声優陣には有名な声優らが起用され、ストーリーの理解を深める役割を果たしています。それに加えて、多くのスタッフがこのプロジェクトに関わり、一貫した世界観と魅力的なキャラクターのデザインを実現しました。開発者たちは長年にわたる経験をもとにさらなる高みを目指しました。

『イースI・II』は、ただのゲーム以上のものであり、豊かなストーリーと美しい音楽、魅力的なキャラクターにより、多くのファンを生んだ完成度の高い作品です。

もう一度検索