ウィリアムス・ニカ

ウィリアムス・ニカ：日本のバスケットボール界を彩るカリブ海のサムライ

ウィリアムス・ニカは、1987年7月9日、セントビンセント・グレナディーンのキングスタウン生まれのプロバスケットボール選手です。センターとして、卓越したリバウンド力とシュート精度を武器に、日本のバスケットボール界で長く活躍を続けてきました。

輝かしいキャリアの軌跡

17歳まで故郷で過ごした後、ニカは兄を頼ってアメリカ合衆国へ渡り、ニューヨークの高校を経て、カンザス州のバートンコミュニティカレッジへ進学。2008-09シーズンには、チームのリーグ優勝に貢献し、MVPとオールカンファレンスチームに選出されるなど、早くからその才能をいかんなく発揮しました。その後、NCAAのパシフィック大学へ進学し、2シーズンで66試合に出場。元富山グラウジーズのサム・ウィラード選手とチームメイトとしてプレーした経験も持ちます。

大学卒業後、ニカは2011年8月にbjリーグの高松ファイブアローズと契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。高松では50試合に出場し、平均13.2得点、8.1リバウンドを記録。高いフィールドゴール成功率と、リーグ上位に入るダンクシュート成功数でチームに貢献しました。

その後、群馬クレインサンダーズ、埼玉ブロンコス、チュニジアのJSケルアンと渡り歩き、2014-15シーズンには再び埼玉ブロンコスへ復帰。リバウンド、ブロックショット、フィールドゴール成功率、ダンク成功数など、複数の部門でリーグトップ10入りを果たしました。

bjリーグとNBLの統合によって発足したBリーグでは、広島ドラゴンフライズ、香川ファイブアローズ、愛媛オレンジバイキングス、秋田ノーザンハピネッツ、福島ファイヤーボンズ、島根スサノオマジックと、様々なチームでプレー。2017-18シーズンには愛媛でリーグトップのフィールドゴール成功率を記録するなど、常に高いレベルで活躍を続けました。秋田ノーザンハピネッツへの移籍時には、「日本が大好きです。全力を出してポジティブなエナジーを与えたい。」と意気込みを語っています。

島根スサノオマジック在籍時には、高いFG成功率を武器にチームの主力として活躍。2021-22シーズンには、リーグ最高のFG成功率69.4％を記録しました。

2019年には日本国籍を取得。同年6月には日本代表候補に選出され、ウィリアム・ジョーンズカップに出場するなど、日本代表として国際舞台でも活躍しました。2022年には約3年ぶりに日本代表候補に選出され、国際親善試合にも出場。日本のバスケットボール界に貢献し続けています。

献身的なプレーと温かい人柄

ニカ選手の活躍は、卓越したスキルだけではありません。献身的なプレーと、チームメイトやファンへの温かい人柄も、彼の魅力です。常に笑顔を絶やさず、チームにポジティブなエネルギーを与え続ける姿は、多くのファンを魅了し続けています。

ニカ選手の今後の活躍にも、目が離せません。

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