ウィリー・ペラルタ

ウィリー・ペラルタ：ドミニカ共和国出身の速球派右腕

ウィリー・ペラルタ（Wily Peralta , 1989年5月8日 - ）は、ドミニカ共和国サマナ州サマナ出身のプロ野球選手（投手）。右投右打。

プロ入りとブルワーズ時代

2005年、アマチュア・フリーエージェントとしてミルウォーキー・ブルワーズと契約し、プロのキャリアをスタートさせました。

2011年には、AA級ハンツビル・スターズとAAA級ナッシュビル・サウンズで目覚ましい成績を収め、MLB.comからブルワーズの有望株No.1として注目を集めました。

2012年4月22日、コロラド・ロッキーズ戦で待望のメジャーデビューを果たします。これはキャメロン・ローの忌引リスト入りに伴う緊急昇格でしたが、1試合の登板後、再びマイナーへ。しかし、9月にはセプテンバーコールアップで再昇格し、9月5日のマイアミ・マーリンズ戦でメジャー初勝利を飾りました。この年、メジャーでは6試合に登板し、うち5試合で先発。2勝1敗、防御率2.48、WHIP1.21という好成績を記録し、ルーキーイヤーからその実力を発揮しました。

2013年には先発ローテーションに定着し、7月9日にはチームとして2011年のヨバニ・ガヤルド以来となる完封勝利を達成。最終的には30試合に登板し、規定投球回もクリア。11勝15敗、防御率4.37、73四球（ナショナルリーグワースト7位タイ）、129奪三振というまずまずの成績を残しました。

2014年は、前年と同数の32試合に先発登板。速球の平均速度は154km/hを記録し、これは先発投手としてはトップクラスでした。防御率3.53、17勝11敗、WHIP1.30という素晴らしい成績を収め、勝利数はナ・リーグ5位タイ。防御率とWHIPも大幅に改善し、チームのエースとしての地位を確立しました。

しかし、2015年は20試合の先発登板に留まり、規定投球回に到達しませんでした。防御率は4.72とメジャーデビュー以来自己ワーストを記録し、5勝10敗と大きく負け越すなど、これまでの順調なキャリアに陰りが見え始めました。

2016年も23試合に先発登板しましたが、2年連続で規定投球回に届かず。防御率はさらに悪化して4.86となり、7勝11敗、WHIP1.53と2年連続で負け越し、苦しいシーズンとなりました。

2017年開幕前の2月8日には、第4回WBCのドミニカ共和国代表に選出されました。しかし、7月29日にDFAとなり、8月3日にマイナー契約でAAA級コロラドスプリングス・スカイソックスへ配属。10月3日にFAとなりました。

ロイヤルズ時代

2017年12月5日、カンザスシティ・ロイヤルズと1年総額150万ドル（2019年は球団側に選択権のある25000ドルのバイアウト付き300万ドルのオプション契約）で契約。

2018年3月29日にDFAとなり、31日にマイナー契約で傘下のAAA級オマハ・ストームチェイサーズへ配属されました。6月17日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入り。

2019年7月20日に再びDFAとなり、24日にFAとなりました。

タイガース時代

2020年は所属球団がないまま過ごし、2021年2月18日にデトロイト・タイガースとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加。シーズンでは5月のマイナーリーグ開幕から傘下のAAA級トレド・マッドヘンズでプレーし、6月15日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りしました。同日のロイヤルズ戦で2年ぶりのメジャー復帰登板を果たし、この年メジャーでは19試合（先発18試合）に登板して4勝5敗、防御率3.07、58奪三振を記録。オフの11月3日にFAとなりました。

2022年3月16日にタイガースとマイナー契約で再契約を結びました。開幕はAAA級トレドで迎え、4月16日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りしました。

選手としての特徴

平均96.1mph（約154.7km/h）のフォーシームが全投球の約半数を占め、平均96.4mph（約155.1km/h）のシンカーが約2割を占めます。変化球はスライダーが24%と多く、チェンジアップは6%と少なめです。三振を奪う能力は高いものの、制球力に課題を残しています。

詳細情報

年度別投手成績（2022年度シーズン終了時）
代表歴：2017 ワールド・ベースボール・クラシック・ドミニカ共和国代表
* 背番号：60（2012年 - 2013年）、38（2014年 - 2017年）、43（2018年 - 2019年）、58（2021年 - ）

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