ウィルキング・ロドリゲス

ウィルキング・ホセ・ロドリゲス・カラスコ：ベネズエラ出身、不屈の右腕

ウィルキング・ホセ・ロドリゲス・カラスコ（Wilking Jose Rodríguez Carrasco, 1990年3月2日 - ）は、ベネズエラ・カラボボ州プエルト・カベージョ出身のプロ野球選手。セントルイス・カージナルス傘下所属の右投右打の投手です。

プロ入りの経緯とレイズ傘下時代

2007年2月26日にタンパベイ・デビルレイズ（当時）と契約し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。ベネズエラン・サマーリーグで経験を積み、2010年にはA級まで昇格。しかし、右肩の手術を受けるなど、順風満帆とは言えない時期もありました。2011年にはメジャー契約を結び40人枠入りを果たしますが、2012年は右肩の故障に苦しみ、AAA級への降格も経験しました。

2013年オフにFAとなると、ロドリゲスは新たな道を模索します。

ロイヤルズでのメジャーデビューと苦難

2013年11月23日にカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約。2014年にはAA級、AAA級と順調に昇格し、6月2日にはついにロイヤルズとメジャー契約を結びます。翌日のセントルイス・カージナルス戦でメジャーデビューを果たしますが、その後AAA級へ降格。8月には放出されるという、短い期間での目まぐるしい経験となりました。

ヤンキース傘下時代と出場停止処分

2014年8月18日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約。しかし、2015年には禁止薬物違反で80試合の出場停止処分を受けます。AAA級で復帰するも、メジャー昇格は叶わず、オフにリリースされました。

メキシカンリーグでの再起

2016年以降はベネズエラのウィンターリーグでプレーし、2020年にはメキシカンリーグのアグアスカリエンテス・レイルロードメンと契約。コロナ禍でリーグが開催されなかったものの、2021年に再契約し、ドスラレドス・オウルズでもプレーしました。2022年にはドスラレドスで好成績を収め、再びMLBへの道を切り開きます。

ヤンキース、そしてカージナルスへ

2022年8月30日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約。しかし、再びメジャーの舞台に立つことはできませんでした。同年12月7日、ルール・ファイブ・ドラフトでセントルイス・カージナルスから指名され、移籍。2023年はスプリングトレーニング中に右肩を痛め手術を受けましたが、11月21日にマイナー契約でカージナルスと再契約を結び、MLB復帰を目指しています。

プレースタイルと今後の展望

速球と変化球を織り交ぜた投球で、リリーフとして活躍が期待されます。度重なる困難を乗り越えてきた精神力で、カージナルスでのメジャー昇格、そしてMLBでの活躍を期待したいです。

年度別投手成績

（2023年度シーズン終了時）

背番号

* 68 （2014年）

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