ウィルギリウス・アレクナ

ヴィルギリウス・アレクナ（Virgilijus Alekna）は、1972年2月13日生まれのリトアニアの元陸上競技選手です。専門は円盤投で、数々の輝かしい実績を残しました。

オリンピックでの活躍

アレクナは、シドニーオリンピック（2000年）とアテネオリンピック（2004年）で、2大会連続となる金メダルを獲得しました。アテネオリンピックでは当初、ハンガリーのローベルト・ファゼカシュがオリンピック新記録で1位となりましたが、ドーピング検査における不正行為により失格。アレクナが繰り上がりで金メダルを獲得するというドラマがありました。

驚異的な記録

アレクナの自己ベストは73m88。これは2000年8月3日に記録されたもので、当時世界記録であった74m08に次ぐ、歴代2位の記録でした。この記録は、彼の卓越した能力を物語っています。

リトアニアの旗手として

2012年ロンドンオリンピックの開会式では、リトアニア選手団の旗手を務めました。これは、彼がリトアニアにおいていかに尊敬され、重要な存在であるかを示す出来事と言えるでしょう。

引退、そして撤回

アレクナは2012年9月、ダイヤモンドリーグ最終戦のメモリアルヴァンダムを最後に現役を引退する予定でしたが、その後撤回し、2013年以降も競技を続けました。そして、2014年8月31日、ISTAFベルリンにおいて、ついに競技生活に別れを告げました。

息子ミコラスの活躍

特筆すべきは、アレクナの息子であるミコラス・アレクナも円盤投の選手として活躍していることです。2024年4月14日には、父であるヴィルギリウスが成し遂げられなかった世界新記録となる74m35を樹立し、世界を驚かせました。父から子へと受け継がれる才能、そして新たな歴史の創造に、今後も目が離せません。

主な実績

オリンピック
2000年シドニーオリンピック 金メダル
2004年アテネオリンピック 金メダル
自己ベスト
円盤投 - 73m88 （2000年8月3日）
砲丸投 - 19m99 （1997年2月7日）

ヴィルギリウス・アレクナは、リトアニアの陸上競技界に多大な貢献を果たしただけでなく、その功績は世界中のアスリートに影響を与え続けています。

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