ウィンストン・リード

ウィンストン・ウィレム・リードは、1988年7月3日にニュージーランドのオークランドで生まれた、ニュージーランドとデンマークの二重国籍を持つサッカー選手です。ポジションはセンターバックで、ニュージーランド代表としても活躍しました。

生い立ちとプロデビュー


リードは、10歳の時に家族と共にデンマークに移住しました。両親はマオリの血を引いています。デンマークの強豪クラブ、FCミッティラントのユースチームで育ち、17歳でトップチームデビューを果たしプロとしてのキャリアをスタートさせました。

代表キャリア


デンマークのU-19、U-21代表に選出された経験を持つリードでしたが、A代表には選ばれていませんでした。その後、ニュージーランド代表監督のリッキー・ハーバートの説得を受け、2010年3月にニュージーランド代表入りを決意します。同年、南アフリカで開催されたFIFAワールドカップでは、グループリーグのスロバキア戦で試合終了間際に同点ゴールを決め、チームにとってワールドカップ初の勝ち点獲得に大きく貢献しました。このゴールは、ニュージーランド代表にとってワールドカップ史上3人目のゴールスコアラーとなる歴史的なものでした。

クラブキャリア


2010年8月、リードはイングランドのウェストハム・ユナイテッドFCへ移籍し、3年契約を結びました。初年度はチームの降格を経験しましたが、翌シーズンには主力として活躍し、チームのプレミアリーグ復帰に貢献しました。2012-13シーズンには、ロンドンオリンピックへの参加を辞退しクラブでのトレーニングを選択、その年のチーム最優秀選手に選ばれるなど、クラブの中心選手として活躍しました。2013-14シーズンにはリーグ戦全試合に出場し、その実力を証明しました。

2014-15シーズンには、リヴァプールFCからの関心も伝えられましたが、最終的にはウェストハムとの契約を6年半延長しました。しかし、2018-19シーズンは怪我の影響で全休となり、ポジションを失うことになりました。2020年2月には、アメリカのスポルティング・カンザスシティへローン移籍を経験しました。

代表としての主な出場大会


リードは、ニュージーランド代表として、2010 FIFAワールドカップや2020年東京オリンピックに出場しました。東京オリンピックでは、チームはベスト8に進出しました。

代表での試合数と得点


国際Aマッチ：33試合1得点（2010年 - 2022年）

選手としての特徴


リードは、優れた身体能力と戦術理解度を兼ね備えたセンターバックです。空中戦に強く、守備範囲の広さも持ち合わせています。また、攻撃参加にも積極的で、セットプレーからの得点能力も持っています。

その他の情報


ウィンストン・リードは、そのキャリアを通じて、ニュージーランドとデンマークのサッカー界に大きな足跡を残しました。彼の活躍は、多くの若い世代のサッカー選手に刺激を与え続けています。

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