ウィークエンドショー

ウィークエンドショー

『ウィークエンドショー』は、1965年4月17日から1966年3月26日まで、毎日放送（MBS）によって制作・放送された、週末向けのワイドショー・情報番組です。

番組の成り立ちと変遷

本番組は、当初『MBSウィークエンドショー』というタイトルで、関西地域に向けたローカル番組として放送を開始しました。当時の内容は、報道の要素を強く押し出したものであり、「ニュースショー」と呼ぶにふさわしい性格を持っていました。番組開始当初の司会は、毎日放送所属のアナウンサー4名によるグループ体制が採られていました。具体的には、中西安、高村昭、岡本純江といった当時のMBSアナウンサーに加え、毎日放送の前身にあたる新日本放送の第1期アナウンサーである佐伯かをるが司会団の一員でした。

番組開始からおよそ半年後の1965年11月、番組タイトルから「MBS」の冠が外され、『ウィークエンドショー』として、放送網が拡大し4局によるネット放送が開始されました。このネット化に伴い、司会体制も変更され、複数のメイン司会者が交代で担当する形式となりました。この期間には、芥川隆行、永六輔、小島正雄夫妻、三木鮎郎といった、各界で活躍する著名人が週ごとに司会を務めました。特に永六輔にとっては、当時毎日放送で放送されていた人気番組『大正テレビ寄席』の打ち切りに対して、彼が異議を唱えていた時期と重なるタイミングでの司会担当となりました。

メイン司会者の選定と導入

ネット放送化以降、番組側では、当時すでにNET（現在のテレビ朝日）系の看板番組であった『モーニングショー』で司会を務め、視聴者から圧倒的な支持を得ていた木島則夫に匹敵するような、強力なメイン司会者を擁立することが課題となっていました。その人選を進める過程で、当時NHKのアナウンサーとして活躍していた八木治郎に白羽の矢が立ちます。毎日放送との交渉の結果、八木治郎は長年勤務したNHKを退職するという大きな決断を下し、1966年1月1日より正式に『ウィークエンドショー』のメイン司会者として番組に加わりました。この時期の司会には、水谷百代も名を連ねています。

結びと後番組

『ウィークエンドショー』は、1966年3月26日の放送をもって、その名称での歴史に幕を閉じました。しかし、番組自体が完全に終了したわけではなく、翌1966年4月からは、毎日放送の正午枠で放送されていた『土曜ショー』と放送時間帯を交換する形で、『ウィークエンドモーニングショー』と改題され、番組の形式や内容は引き継がれることとなりました。

番組を彩った司会者たち

番組の短期間の歴史の中で、司会は以下のように変遷しました。

1965年4月〜10月（ローカル放送期）
中西安（当時毎日放送アナウンサー）
高村昭（当時毎日放送アナウンサー）
岡本純江（当時毎日放送アナウンサー）
佐伯かをる（新日本放送第1期アナウンサー）
※上記4名によるグループ制
1965年11月〜12月（ネット放送開始・交代制期）
芥川隆行
永六輔
小島正雄夫妻
三木鮎郎
※週替わりまたは交代での担当
1966年1月〜3月（メイン司会者期）
八木治郎（メイン司会）
* 水谷百代

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