ウェイ・オブ・ザ・ウォリアー

『ウェイ・オブ・ザ・ウォリアー』は、1995年5月26日、ユニバーサルインタラクティブスタジオより3DO向けに発売された、2D対戦型格闘ゲームです。開発はノーティードッグが手がけました。

本作は『モータルコンバット』シリーズから多大な影響を受けており、そのゲーム性において類似点が見られます。特徴的なシステムとして、相手に致命傷を与える「致命傷」システムと、戦略的な行動を可能にする「マジックポイント」システムが挙げられます。さらに、挑発中に特定のコマンドを入力することで、様々な効果を得られるという、当時としては斬新な要素も備えていました。

音楽は、人気バンド、ホワイトゾンビが担当し、ゲームの雰囲気を盛り上げています。

個性豊かなキャラクターたちが登場するのも本作の魅力です。

まず、シタケ派忍者の首領であるニンジャは、本作における重要なキャラクターの一人です。

続いて、中国出身の女性キャラクター、ニッキー・チャンは、神話の愛人として描かれており、不死身の体を持つという設定です。

香港出身のカンフー使い、ザ・ドラゴンは、その卓越した格闘技でプレイヤーを魅了します。

コーノトリはアメリカ出身の実業家ですが、幼少期の飛行機事故により日本の山奥に取り残され、現地住民に育てられました。養父から武術を学びましたが、養父がニンジャに殺されたことから、復讐を誓い、ニンジャを追いかけるという、ドラマチックな背景を持っています。

サングラスをかけた侍、ノブナガはニッキー・チャンに片思いをしているという設定で、独特の存在感を放っています。

ゲインズ大佐は、その名の通り軍人であり、戦闘においては体を肥大化させる能力を持っています。

マルカム・フォックスはスーツを着こなす黒人男性ですが、舌を切られたため言葉を話すことができません。

オーストラリア出身の棒術使い、シェイキー・ジェイクは、独特の戦闘スタイルで他のキャラクターとは一線を画しています。

そして、クリムゾン・グローリーは、女性キャラクターとして、華麗な戦闘を繰り広げます。

これらの個性豊かなキャラクターたちが織りなすストーリーと、白熱した対戦が本作の大きな魅力となっています。

フリーライターの御簾納直彦氏は、本作のゲーム性について、『モータルコンバット』からの影響を認めつつも、32ビットマシンである3DOで発売された点を高く評価し、実写対戦格闘ゲームの未来を示唆する作品であると評しています。当時としては革新的な試みであった3DOでのリリースは、グラフィックや表現において新たな可能性を示したと言えるでしょう。

『ウェイ・オブ・ザ・ウォリアー』は、その独特のゲーム性、個性的なキャラクター、そして革新的なプラットフォームでのリリースによって、対戦格闘ゲームの歴史において重要な位置を占める作品と言えるでしょう。

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