ウェスタン・フォース

ウェスタン・フォース

ウェスタン・フォース（英: Western Force）は、オーストラリアの西オーストラリア州、パースを本拠地として活動するプロフェッショナルラグビーユニオンチームです。オーストラリア国内の主要チームの一つとして位置づけられ、現在、南半球の強豪が集まる国際リーグであるスーパーラグビー・パシフィックに参戦しています。チームのシンボルカラーは黒とゴールドで、これらの色は西オーストラリア州のプライドを表現しています。

概要

このチームは、主に西オーストラリア州内のラグビーユニオンクラブに所属する選手や、チームと契約した選手の中から選抜されて構成されます。地域に根差した選手育成と強化を図りながら、リーグでの競争力維持を目指しています。チームのホームスタジアムはパース市内にあるHBFパークです。

歴史

ウェスタン・フォースの歴史は、オーストラリアにおけるスーパーラグビー拡大の動きの中で始まりました。チームは2005年に創設されましたが、その前年にあたる2004年12月には、既存の3チームに続くオーストラリア第4のスーパーラグビーチームの座を巡り、ビクトリア州のチームと参入決定戦を戦いました。この重要な一戦に勝利し、ウェスタン・フォースはスーパーラグビーへの参入権を獲得しました。

そして2006年シーズン、リーグがスーパー14に改称されると同時に、南アフリカのチーターズと共に新規参入を果たしました。チームの初代ヘッドコーチには、元オールブラックス（ニュージーランド代表）を率いた経験を持つジョン・ミッチェル氏が就任しましたが、スーパーラグビーでの最初のシーズンはわずか1勝に終わり、最下位という厳しい船出となりました。

しかし、チームは戦力強化に努め、2007年にはオーストラリア代表の中心選手であったマット・ギタウ選手と当時のユニオン史上最高額となる3年間450万オーストラリアドルで契約するなど、大型補強を敢行しました。また、スピードスターとして知られるドリュー・ミッチェル選手もこの時期にチームに加わり、チームの注目度は高まりました。

ヘッドコーチについては、2010年シーズン終了後にジョン・ミッチェル氏が退任し、元オーストラリアセブンス代表キャプテンのリチャード・グラハム氏が後任に就任するなど、体制の変更もありました。

日本のラグビーファンにとって特筆すべき出来事としては、2015年シーズンに日本代表のトライゲッターである山田章仁選手がウェスタン・フォースのスコッドに加わり、プレーしたことが挙げられます。

その後、チームはスーパーラグビーでの活動を続けましたが、リーグの再編に伴い、2017年シーズンをもってスーパーラグビーからの撤退が決定されました。

スーパーラグビー離脱後、ウェスタン・フォースは新たな活動の場を模索しました。オーストラリアの実業家アンドリュー・フォレスト氏が提唱したグローバルラピッドラグビー（2018年はワールドシリーズラグビーとして開催）に参加したほか、オーストラリア国内リーグであるナショナル・ラグビー・チャンピオンシップでもプレーしました。

2020年、新型コロナウイルスのパンデミックによりスーパーラグビーが中断される中、オーストラリア国内チームによる代替大会「スーパーラグビーAU」が開催されることになり、ウェスタン・フォースはこの大会に参戦。再びスーパーラグビーの舞台に戻る機会を得ました。

そして現在、チームはニュージーランドやフィジー、トンガのチームも加わった新たな国際リーグであるスーパーラグビー・パシフィックに継続して参加し、南半球の強豪の一角として活動を続けています。

成績・スコッド・歴代所属選手など

チームはスーパーラグビーの各大会やグローバルラピッドラグビーなど、参加したリーグやトーナメントでの成績を記録しています。また、現在所属する最新のスコッド情報や、チームの歴史を彩った歴代の所属選手に関する情報も公開されています。詳細については、公式サイトなどを参照することが推奨されます。

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