ウェス・ウエストラム

ウェス・ウエストラム：ジャイアンツを支えた名捕手、そして監督への道

ウェス・ウエストラム（Wes Westrum、1922年11月28日 - 2002年5月28日）は、アメリカ合衆国ミネソタ州クリアーブルック出身の元プロ野球選手、コーチ、そして監督です。

選手としてのキャリア

1947年、ウエストラムはニューヨーク・ジャイアンツに入団し、その堅実な守備と時折見せる長打でチームに貢献しました。1957年までの11シーズン、主に捕手としてメジャーリーグの舞台で活躍。特に1950年と1951年にはシーズン20本塁打以上を記録し、その打撃力もファンを魅了しました。

通算成績は919試合に出場、打率.217、96本塁打、315打点。打率こそ高くはありませんが、捕手としての守備力と、勝負強い打撃でチームを支えました。1952年と1953年にはオールスターゲームにも選出され、その実力は広く認められていました。また、1951年と1954年にはワールドシリーズに出場、1954年には見事ワールドチャンピオンに輝きました。

指導者としてのキャリア

現役引退後、ウエストラムは指導者としての道を歩み始めます。まず、古巣ジャイアンツのコーチとして1963年までチームに貢献。その後、1964年にはニューヨーク・メッツのコーチに転身し、新たな挑戦をスタートさせました。

1965年8月30日、ケーシー・ステンゲル監督の休養に伴い、ウエストラムはメッツの監督に就任します。当時、メッツは創設間もない弱小チームでしたが、ウエストラムはチームを立て直し、着実に成長させていきました。1967年まで監督を務め、チームの基礎を築き上げました。

1968年にはジャイアンツのコーチに復帰。そして1974年、チャーリー・フォックス監督の解任を受け、シーズン途中で再び監督としてチームを率いることになります。翌1975年まで監督を務め、ジャイアンツの再建に尽力しました。

その他の情報

ウエストラムは、現役時代には背番号40（1947年）、6（1948年）、9（1949年 - 1957年）を着用していました。

2002年5月28日、故郷であるミネソタ州クリアーブルックで、その生涯を閉じました。

ウェス・ウエストラムは、選手として、指導者として、長きにわたりアメリカ野球界に貢献した人物として、その名が記憶されています。

年度別打撃成績 (MLB)

(省略)

獲得タイトル・表彰・記録

オールスターゲーム選出：2回 (1952年、1953年)
ワールドシリーズ出場：2回 (1951年、1954年)

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