ウォンテッド (指名手配)

ウォンテッド（指名手配）

「ウォンテッド（指名手配）」は、日本のアイドルグループ・ピンク・レディーが1977年9月5日にリリースした5枚目のシングルです。この楽曲は一般的に「ウォンテッド」として知られ、約120万枚のオリコン売上を記録し、ビクターでは165万枚を売り上げました。

シングルの成功

初回プレス枚数は50万枚で、1977年9月19日からは12週連続でオリコンチャートの1位を獲得しました。これは、前作の「渚のシンドバッド」に続くもので、彼女たちにとって二度目のミリオンセラーとなります。この曲がミリオン達成の最初の記録を打ち立てたことは特筆に値します。

パフォーマンススタイル

彼女たちのパフォーマンスは、特に歌番組やコンサートで印象的でした。曲の冒頭では、ミーとケイが向かい合って立ち、お互いのハンドマイクを口元に近づけて歌うスタイルが特徴的でした。この演出は観客の心を魅了しました。

音楽賞の受賞

「ウォンテッド」は多くの音楽賞を受賞しましたが、中でも1977年に行われた第3回「あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭」ではベストアクション賞を受賞しました。この時、ケイは病欠であったため、ミーが単独で出演し、ケイのパートを司会や他の出演者がリレーパーとして披露しました。

NHK紅白歌合戦への初出場

この曲を携えて、ピンク・レディーは第28回NHK紅白歌合戦に初めて出場することとなり、彼女たちの名をさらに広める要因となりました。

国際展開とカバー

1978年には「Sergeant Pepper（ペッパー警部）」のB面曲として、「Wanted」というタイトルで英語バージョンが西ドイツやイタリア・スイス・ポルトガルなどで発売されました。さらに、この英語版は1987年に発表されたリミックス・アルバム『BLOOD NEW』にも収録されています。

収録曲と作詞・作曲

シングル「ウォンテッド」には、主題歌「ウォンテッド（指名手配）」の他、同じく作詞・作曲・編曲を手掛けた阿久悠と都倉俊一による「逃げろお嬢さん」も収録されていました。

カバーアーティスト

この名曲は多くのアーティストにカバーされてきました。ゴダイゴ（1979年）やSPEED（1997年）、吉井和哉（2014年）などがカバーを行い、特にイエロー・マジック・オーケストラによるライブ演奏は、結成初期の定番曲であり「テクノポリス」の誕生にも影響を与えました。

結び

ピンク・レディーの「ウォンテッド（指名手配）」は、ただのシングルに留まらず、彼女たちの音楽キャリアにおいて重要な一歩を刻む作品でした。時代を超えて愛され続けるこの曲は、今後の音楽シーンにおいてもその影響を感じさせることでしょう。

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