ウォーブリンガー

ウォーブリンガー (Warbringer)

ウォーブリンガーは、アメリカ合衆国のカリフォルニア州で結成されたスラッシュメタルバンドです。彼らは2000年代後半のスラッシュメタル・リバイバルムーヴメントの中で急速に注目を集めました。特に、サンフランシスコのベイエリア・スラッシュスタイルを継承し、独自の音楽性を確立してきました。

結成と初期の活動

ウォーブリンガーは、2004年にアンディ・ロックス、ジョン・ロックス、アダム・キャロル、ジョン・ケヴィル、ライアン・ベイツの5人によって結成されました。当初は「オンスロート」という名前で活動していましたが、同名のイギリスのバンドが存在したため、「ウォーブリンガー」と改名しました。2008年には「センチュリー・メディア・レコード」との契約を果たし、デビューアルバム『War Without End』をリリースしました。

デビューアルバムは、バンドの名を広める契機になりました。契約のきっかけは、ロサンゼルスで行った地元のギグであり、その場に居合わせたセンチュリー・メディアの関係者がバンドに興味を持った結果、レコード契約が結ばれることになりました。

成長とメンバーの変遷

アルバムのリリース後、ライアン・ベイツとアンディ・ロックスが脱退し、ニック・リッターとベン・ベネットが新たに加入。これにより、バンドはヨーロッパツアーを実施し、ヴァッケン・オープン・エアでのライヴも成功させました。2009年にはプロデューサーとしてエクソダスのゲイリー・ホルトを迎え、2ndアルバム『Waking into Nightmares』を発表。この作品は、ビルボードのチャートで14位を記録しました。

その後もメンバーの変化が続き、2011年にはニック・リッターが脱退し、カルロス・クルーズが新たに加入しました。3rdアルバム『Worlds Torn Asunder』は2011年にリリースされ、続いて創設メンバーのアンディ・ロックスも2012年に脱退しました。2013年には4thアルバム『IV: Empires Collapse』を発表し、その後もメンバー交代が続きました。

最新の活動

2017年には5thアルバム『Woe to the Vanquished』をリリースし、翌年には「THRASH DOMINATION 18」のイベントで日本公演も行いました。バンドはその後も新しい音楽を発信し続けています。

メンバー

現在の主要メンバーは以下の通りです。

• - ジョン・ケヴィル - ボーカル (2004–現在)
• - アダム・キャロル - ギター/ドラム (2004–2012、2013–現在)
• - チェイス・ベッカー - ギター (2016–現在)
• - ジェシー・サンチェス - ベース (2016–現在)
• - カルロス・クルーズ - ドラム (2011–2014、2015–現在)

過去には多くのメンバーが在籍しており、それぞれがバンドの成長に貢献してきました。

代表的な音楽作品

バンドのディスコグラフィーには、以下のスタジオアルバムがあります：

• - 2008: War Without End
• - 2009: Waking into Nightmares
• - 2011: Worlds Torn Asunder
• - 2013: IV: Empires Collapse
• - 2017: Woe to the Vanquished
• - 2020: Weapons of Tomorrow

彼らの音楽は、スラッシュメタルファンにとって必聴の作品となっており、エネルギッシュなサウンドと力強いパフォーマンスで多くの観客を魅了しています。

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