ウォーレン・ジャバリ

ウォーレン・ジャバリ（Warren Jabali、出生名：ウォーレン・エドワード・アームストロング、1946年8月29日 - 2012年8月3日）は、アメリカ合衆国の元プロバスケットボール選手。

ABA（アメリカン・バスケットボール・アソシエーション）でシューティングガード及びポイントガードとして活躍し、リーグを代表するスター選手として名を馳せました。スワヒリ語で「岩」を意味する"ジャバリ"という姓は、大学在学中に自ら改名したものです。

大学時代からABAへ

ウィチタ州立大学では、3年間で平均16.7得点、10.8リバウンドを記録。1968年のNBAドラフトでニューヨーク・ニックスから4巡目44位で指名を受けましたが、入団はせず、ABAのオークランド・オークスと契約を結びました。

オークスでは1年目からその才能をいかんなく発揮し、平均21.5得点をマーク。新人王に輝き、オールルーキー1stチームにも選出されました。リック・バリーを筆頭に、ダグ・モーらと共にチームを牽引し、リーグトップの60勝を記録。ファイナルではインディアナ・ペイサーズと対戦しました。

リック・バリーがファイナルを全休する中、ジャバリが平均33.2得点という驚異的なパフォーマンスを見せ、チームを4勝1敗で初のリーグ制覇に導きました。この活躍により、新人ながらプレーオフMVPを受賞するという快挙を成し遂げました。

オールスター選出と移籍

翌1969-70シーズンは、平均22.8得点を記録し、自身初のオールスターに選出されました。しかし、シーズン途中に負傷し、プレーオフは全休。1970年にはインディアナ・ペイサーズへトレードされ、翌年にはフロリディアンズへ移籍しました。

フロリディアンズ在籍時の1971-72シーズンにはオールスターに復帰し、その後3年連続で選出。また、このシーズンにはスリーポイントシュート成功数でリーグ2位となる102本を記録しました。当時のジャバリはリーグ屈指のスリーポイントシューターでもありました。

デンバー・ロケッツ、そして引退へ

1972-73シーズンにデンバー・ロケッツへ移籍。全試合に出場し、平均17.0得点に加え、リーグ2位となる6.6アシストを記録し、オールABA1stチームに選出されました。オールスターゲームでは、16得点、7アシスト、3スティールを記録し、MVPを受賞しました。

1974年にサンディエゴ・コンキスタドアーズへ移籍し、1シーズンプレーした後、現役を引退しました。

ABAでの通算成績は、447試合に出場、7,666得点、2,389アシスト（平均17.1得点、5.3アシスト）、スリーポイントシュート成功率は.319でした。

1997年にはABAオールタイムチームに選出され、その功績が称えられました。2012年8月3日、65歳で亡くなりました。

ウォーレン・ジャバリは、ABAという個性的なリーグを彩った、記憶に残る名選手でした。

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