ウキヨノカゼ

ウキヨノカゼのプロフィール

ウキヨノカゼ（英: Ukiyono Kaze、2010年3月30日生まれ）は、日本の競走馬で、また繁殖牝馬としても知られています。この馬の魅力は、その力強い血統に加え、数々の重賞レースでの好成績にあります。特に、2013年のクイーンカップ（GIII）、2015年のキーンランドカップ（GIII）、そして2017年の福島牝馬ステークス（GIII）における勝利がその名を広めました。馬名「ウキヨノカゼ」は、浮世の風、すなわち思うままにならない世の中の風潮を表現しています。

経歴と背景

ウキヨノカゼの母はアドマイヤダッシュで、現役時代は新馬戦で9馬身差で勝利するなどの実績を残しました。その後、アドマイヤダッシュは繁殖牝馬として新たな道を歩むことになりました。初年度にはディープインパクトの全弟であるオンファイアと交配し、牡馬を出産。次年度にはスリリングサンデーと交配するも産駒は得られず、3年目に再びオンファイアと交配し、ウキヨノカゼが誕生しました。生まれた牧場は、ミホノブルボンなどを手掛けた原口圭二牧場を前身とするファニーフレンズファームです。

幼駒時代

当初、ウキヨノカゼの同世代にはワイルドラッシュ産駒が注目されていましたが、ウキヨノカゼはスマイルファームでの中期育成を経て急成長を遂げ、次第にその実力を証明しました。怪我や病気とは無縁で筋力も抜群で、トレーニングが順調に進みました。美浦トレーニングセンターに移され、菊沢隆徳調教師の下で育成が続けられました。

競走馬時代

ウキヨノカゼは2012年11月4日、東京競馬場での新馬戦でデビューを果たしました。騎手にはフランスから短期免許で来ていたイオリッツ・メンディザバルが乗り、10番人気の評価にもかかわらず、見事に勝利。続く2013年のフェアリーステークス（GIII）では2着となりました。このレース後、彼女はクイーンカップに出走。ここで、ウィリアム・ビュイックを鞍上に迎え、4番人気での出走ながら見事勝利を収めました。結果として、ビュイックはJRA重賞初制覇を果たし、菊沢厩舎開業以来初の平地重賞を勝利することとなりました。

しかし、その後はスプリンターズステークス（GI）の出走を経て、しばらくの間成績が芳しくありませんでした。2014年には復帰を果たし、後にキーンランドカップでの勝利を収めるなど復調を示しました。特にキーンランドカップでの内容は見事で、騎手の四位洋文もその反応の良さを称賛しています。

引退とその後

ウキヨノカゼは2017年に再び優良な成績を収めましたが、その後成績が振るわず、最終的には引退を決めました。引退後は北海道のスマイルファームで繁殖牝馬としての新しい生活をスタートさせ、初年度にはリオンディーズと交配し、初仔を出産しました。

ウキヨノカゼの競走馬としての成績は多くのファンに愛され、彼女の活躍は今後も語り継がれることでしょう。血統や育成の過程、そして競走時代のパフォーマンスは、彼女を特別な存在にしています。彼女の成功が次の世代にも引き継がれることを期待しています。

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