ウダカマンダラム

ウダカマンダラムは、インド南部のタミル・ナードゥ州に位置する、ニーラギリ県の県庁所在地であり、同県ウダカマンダラム郡の中心都市です。

愛称と歴史

この都市は、地元では「ウーッティ (Ooty)」という愛称で広く知られています。また、「ウダカイ (Udhagai)」という略称も用いられます。かつてイギリス統治時代には、その避暑地としての魅力から「ウータカマンド (Ootacamund)」という英語名で親しまれていました。

冷涼な気候と環境

ウダカマンダラムは、年間を通して冷涼な気候を保ち、南インドでは珍しく冬季に降雪が見られることもあります。このため、避暑地として人気があります。また、環境保護に力を入れており、ゴミの不法投棄に対する厳しい罰則が設けられています。その結果、街の路上はインドの他の地域と比較して非常に清潔に保たれています。

地理

ウダカマンダラムは、タミル・ナードゥ州の西端に位置するニーラギリ県の中央部にあります。主要都市からの距離は以下の通りです。

チェンナイまで：539km
ティルッチラーッパッリまで：301km
マドゥライまで：325km
コーヤンブットゥールまで：98km
カンニヤークマリまで：567km

政治

ウダカマンダラムの政治状況について、過去の州議会議員選挙の結果を見ると、2001年にはINC（インド国民会議）のH・M・ラージュ氏が当選し、2006年には同じくINCのB・ゴーパーラン氏が当選しています。

文化

この地域では、「Ooty Varkey」と呼ばれるビスケットが有名です。このビスケットは、小麦粉、ラヴァ、セモリナ、米、ギー、砂糖、塩などを原料として作られています。また、チョコレートの生産も盛んで、「Ooty Chocolate」として知られる地元のチョコレートは、観光客にも人気があります。市内にはチョコレート博物館もあり、チョコレート産業が重要な役割を果たしていることがわかります。

関連項目

タミル・ナードゥ州
ニーラギリ県

外部リンク

ニーラギリ県公式サイト（英語）

もう一度検索