ウッディ・ソウルズベリー

ウッディ・ソウルズベリーの生涯とNBAキャリア

ウッディ・ソウルズベリーは、1934年7月11日にルイジアナ州ウィンズボロで誕生しました。彼は幼少期にロサンゼルス近郊に引っ越し、高校時代にはコンプトン連盟高校で注目を集める選手となりました。最初は水泳に熱中していたソウルズベリーですが、学校のコーチの勧めでバスケットボールにシフトし、高校三年生のときには同校を32戦全勝に導く活躍を見せました。その後、学校は53連勝を記録し、彼はコンプトンのスター選手として名を馳せることになりました。

大学選びにおいては、父親が地元のUCLAを希望していましたが、ソウルズベリーは望んでいた試合出場ができる大学を選び、テキサス南部大学に進学しました。ここでの彼の活躍は目覚ましく、2年次にはNAIAトーナメントの優勝に貢献しました。しかし、私生活では恋人の妊娠や結婚に伴う出費が重なり、12000ドルの契約でハーレム・グローブトロッターズに入団しました。彼は2年間で80カ国を巡業し、500試合以上のエキシビジョンを行いましたが、この経験でNBAでのプレイを望む気持ちが強くなり、1957年にフィラデルフィア・ウォリアーズからNBAに参加することになりました。

その後、ソウルズベリーはNBAでのキャリアをスタートさせました。ウォリアーズでの初年度は、ポール・アリジンやトム・ゴーラと共にプレイし、12.8ポイント10.3リバウンドを記録し新人王に輝きます。翌年にはウィルト・チェンバレンともチームメイトとしてプレイし、キャリアハイの15.4ポイント11.5リバウンドを記録する優れた成績を収めました。ソウルズベリーはNBAオールスターにも選出され、その名をさらに広めました。

しかし、ウォリアーズ時代が終わりを迎えると、彼は契約上のトラブルからセントルイス・ホークスに移籍します。ホークスではNBAファイナルにも進出しましたが、ウォリアーズでの輝かしい活躍には及ばず、他の選手との確執が生じたため、シカゴ・パッカーズにトレードされます。その後、ホークスに戻りますが、チーム内のトラブルにより解雇され、その後NBAから遠ざかることになりました。

ソウルズベリーは1963年を最後にNBAを離れ、トランス・ワールド航空での仕事に就きました。NBAでの成功は徐々に忘れられる中、彼の存在だけはビル・ラッセルによって記憶され続けました。ラッセルはソウルズベリーをボストン・セルティックスに招き入れ、ソウルズベリーは伝説的なチームの一員として1966年に優勝を経験します。しかし、この時期、彼は故障や怪我に苦しんでいました。もう一度バスケットボールの舞台に戻ったものの、NBAからは完全に引退しました。

彼のNBA通算成績は462試合出場で4930得点、3618リバウンド、平均10.7得点、7.8リバウンドというもので、バスケットボールへの情熱と努力の賜物とも言えるでしょう。ウッディ・ソウルズベリーの長い歩みは多くのバスケットボールファンに影響を与え、今なおその名前は語り継がれています。

もう一度検索