ウドちゃんの旅してゴメン

ウドちゃんの旅してゴメン

『ウドちゃんの旅してゴメン』は、名古屋テレビ放送が2003年10月にスタートし、2023年10月に放送を終えた旅番組です。視聴者から寄せられた情報に基づき、ウド鈴木（キャイ〜ン）が様々な場所を訪れるコンセプトが特徴でした。通称「旅ゴメ」として親しまれたこの番組は、主に中部地方を舞台にしつつも、時には近畿地方や北海道、沖縄まで足を運ぶこともありました。特に2005年には台湾を訪れるなど、海外ロケも行われました。この番組は、ウドが旅の最後にその日の体験を絵にし、独自のコメントを添えることで視聴者に楽しい印象を与えました。

番組の始まりと発展

この番組はもともと、名古屋テレビの長時間生ワイド番組『メ〜テレワイド サンダー5』の中の旅企画としてスタートしました。当初は毎週土曜日に短い時間枠で放送されていましたが、視聴率の上昇に伴い単独番組としての地位を確立しました。2009年には300回目の放送を迎え、その際には再度高山市の旅先を訪問する様子が放送されました。

2016年以降、放送時間は数回変更され、最終的には日曜日に移行しました。視聴者のニーズに応える形で、特番や傑作選も定期的に放送され、2024年には新春スペシャルが企画されていることもありました。

特異な旅のスタイル

ウド鈴木は基本的には一人旅で進行しますが、時折、有名なゲストを招いての旅も行われました。これにより視聴者は彼らが旅する様子を楽しみながら、親しみを感じられるプログラムとなりました。ゲストには飯尾和樹や出川哲朗、山田邦子など多彩な人物が出演し、各回のテーマを盛り上げました。これらの放送はすべて名古屋テレビで制作されたものです。

新型コロナウイルスの影響

2020年には新型コロナウイルスの影響を受け、一時的に過去の旅を振り返る総集編が放送され、また地元や旅行先と事前に連絡を取り合って進行するスタイルに変わった回もありました。しかし、この変化にも関わらず、ウド鈴木のユーモアと視聴者とのつながりは維持されました。

そして番組の終焉へ

2023年10月をもって、ついに放送が終了しました。20年間にわたる長い歴史の中で、多くのファンに愛されてきた本番組は、感謝の意を表しつつその幕を下ろしました。しかし、その後も不定期で傑作選や特別編が放送されることが決まっており、ウド鈴木と共に過ごした楽しい旅の思い出は視聴者に残り続けるでしょう。

さらに、スタッフと音楽も印象的でした。ナレーターの上田定行や多くのプロデューサー、編集者が関わり、オープニングテーマにはスーパートランプの「It's Raining Again」、エンディングにはSMAPの「世界に一つだけの花」が使用されるなど、視聴者に親しまれる音楽も番組を彩りました。

このように『ウドちゃんの旅してゴメン』は、ただの旅番組に留まらず、コミカルで心温まる旅の物語を届けた大切な番組として、視聴者の記憶に残り続けることでしょう。

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