ウリ・カッシュ

ウリ・カッシュ - ヘヴィメタルドラマーの軌跡

ウリ・カッシュ（Uli Kusch）は、1970年代後半から1980年代初頭のドイツのヘヴィメタルシーンにおいて重要な役割を果たしたドラマーです。1967年3月11日生まれで、アーヘン出身の彼は、181cmの身長を誇り、力強いプレイスタイルが特徴です。彼の音楽活動は1981年から始まり、以降多くのバンドと関わりを持つことになります。

経歴の始まりと初期活動

ウリは1983年にViolent Kidsというバンドに参加し、音楽キャリアを本格的にスタートさせました。その後、1986年にはホーリー・モーゼスに加入し、この時期に彼の技術とパフォーマンスが広く認知されるようになります。1990年、ホーリー・モーゼスを脱退し、次なるステップとしてガンマ・レイに参加。彼が在籍するけてリリースされたセカンドアルバム「Sigh No More」では、彼のドラミングがバンドのサウンドの重要な要素となりましたが、音楽的な意見の不一致から早期に脱退します。

ハロウィンとの関係

1994年には、あらたにハロウィンに参加し、同年にリリースされたアルバム「Master Of The Rings」はヒットを記録しました。以後のアルバムでも彼は作曲にも関与し、特に「The Time Of The Oath」や「Better Than Raw」では多くの楽曲を提供しました。彼の役割は単なるドラマーに留まらず、ソングライティングチームの一員としても頭角を現しました。2000年にリリースされた「The Dark Ride」にも参加しましたが、バンド内のトラブルや音楽的な違いから脱退しました。

マスタープランの設立

その後、ウリは元ハロウィンのメンバーや北欧のメタルシーンで活躍していた仲間たちと共にマスタープランを結成し、2003年にアルバム「Masterplan」をリリース。続く2005年には「Aeronautics」を発表します。この年、ウリは自身のソロプロジェクトであるビューティフル・シンも立ち上げ、音楽活動の幅を広げました。

しかし、2006年にはバンド内の不満からマスタープランを脱退し、新たにライド・ザ・スカイを結成しました。また、早速メコン・デルタに参加し、2008年には「Lurking Fear」をリリース。彼の音楽キャリアは再び注目を集めることでしょう。

シンフォニアとその後

2010年、ウリは元アングラのアンドレ・マトスと元ストラトヴァリウスのティモ・トルキによって結成されたシンフォニアに参加しましたが、2011年に腕の怪我を理由に脱退しました。これにより、彼の音楽活動には一時的なブレークが訪れましたが、彼のキャリアは常に動き続けており、その影響力は健在です。

まとめ

ウリ・カッシュは、その幅広い音楽的活動と才能で、ヘヴィメタル界において重要な存在となりました。彼の参加した主なバンドは、Violent Kids、ホーリー・モーゼス、ガンマ・レイ、ハロウィン、マスタープランなど多岐にわたり、今後の動向にも注目が集まります。彼の公式ページやTAMAでのアーティストセッティングを通じて、ウリ・カッシュの軌跡を更に深く知ることができます。

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