ウリ党

ヨルリンウリ党の歴史とその影響

ヨルリンウリ党（ヨルリヌリとう）は、大韓民国で2003年から2007年まで存在した政党であり、盧武鉉政権の与党として国会において重要な役割を果たしました。「ウリ」とは「我々の」という意味を持ち、党名は「開かれた私たち」という意味を持ちます。党は、2003年11月11日に新千年民主党から離脱し、盧武鉉大統領の支持者からなる「国民参与統合新党」と、一部の議員が離党したハンナラ党の支持を受けて結成されました。

結成と初期の活動

ヨルリンウリ党の結成当初、47人の議員が集まり、「100年政党」を目指すという目標を掲げました。この理念は、長期的に安定した政党であり続けることを意味していました。しかし、党名の選定で、自分の所属政党を指すウリ党との混乱が一時的に起きたこともありましたが、政治思想としては中道から左翼まで広範囲に広がる寄り合いの政党でした。

盧大統領弾劾に対する対応

同年3月、盧武鉉大統領に対する弾劾訴追案が発議され、党はこれに対抗しました。議員たちは議長席を占拠するなど積極的に動きましたが、最終的には排除されました。それでも、盧大統領への支持を維持し様々な抗議を行った結果、4月に行われた第17代総選挙では、過半数の152議席を獲得するという大きな成功を収めました。

選挙後の課題と敗北

しかし、次の補欠選挙や地方選において、党は厳しい選挙結果に直面しました。2005年の国会議員補欠選挙では10戦全敗し、2006年の統一地方選では主要都市で全敗するなど、支持率は急降下しました。選挙の指導者である鄭東泳議長が辞任する事態も引き起こされ、党の運営体制が変わることとなりました。

統合新党設立に向けた動き

その後、党内の支持率が低下する中、再び力を取り戻すための試みが続きました。2007年には、元民主党との再統合や新たな連携の噂が飛び交いましたが、党内の意見対立が深まり、分裂の兆しが現れました。加えて、盧武鉉大統領への支持が一部弱まり、支持率が10%を切る事態に陥ります。

このような情勢の中、2007年2月に23人の国会議員が集団離党を決定し、「国民統合新党」結成を宣言しました。この離脱によって、ヨルリンウリ党は政党としての力を失い、以降は新たな党の結成に向けた協議が進められました。

統合と消滅

最終的に、2007年8月5日にはウリ党や他の政党からの議員たちによって「大統合民主新党」が設立されることとなりました。そして8月20日には、ウリ党の活動は完全に終了しました。これにより、短い歴史を持つヨルリンウリ党は幕を下ろしました。

政治的遺産

ヨルリンウリ党の成立と活動は、韓国の政治史において重要な章として記憶されています。党は、革新派の立場を示し、冷戦時代の終結後の新たな政治的潮流を象徴する存在でした。特に、対北朝鮮政策や韓国の国内政治への影響は、今なお語り継がれています。政治的な理念である「新しい政治」や「暖かい社会」の構築を目指し、彼らが提案した四大綱領は、後の世代へ向けてもその影響を与え続けています。

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