ウルグアイ・ペソ

ウルグアイ・ペソは、南米のウルグアイで使用されている通貨です。1993年に導入され、それまでの通貨の変遷とインフレーションの歴史を反映しています。

歴史

ウルグアイは1896年に金本位制を導入し、経済の安定を図りました。しかし、第一次世界大戦の影響で金本位制を撤廃。その後、1964年以降、経済状況は悪化し、深刻なインフレーションに見舞われました。このインフレに対処するため、1973年11月に従来のペソに代わり、1000旧ペソ=1ヌエボペソのレートでヌエボペソが導入されました。ヌエボペソもまた、100分の1の補助単位としてセンティモを採用しました。

しかし、インフレは収まらず、1993年3月1日には、ヌエボペソをさらに1000ヌエボペソ=1新ペソの割合でデノミネーションを実施。これにより、現在のウルグアイ・ペソが誕生しました。

硬貨

1994年、ステンレス製の10、20、50センティモ硬貨と、真鍮製の1ペソ、2ペソ硬貨が導入されました。その後、2000年には5ペソ硬貨が、2003年には10ペソ硬貨が追加されました。2010年7月には、50センティモ硬貨の発行が停止され、現在は1、2、5、10ペソ硬貨が流通しています。

紙幣

1995年から1996年にかけて、5、10、20、50、100、200、500、1000ペソ紙幣が発行されました。2003年には2000ペソ紙幣が新たに発行されました。硬貨の流通に伴い、5ペソと10ペソ紙幣は発行が停止されました。

為替レート

ウルグアイ・ペソの為替レートは、国際市場の動向やウルグアイの経済状況によって変動します。最新の為替レートは、金融機関や為替情報サイトで確認できます。

まとめ

ウルグアイ・ペソは、その歴史の中で幾度ものデノミネーションを経験し、現在の形に至っています。インフレーションとの戦いの歴史を反映しており、ウルグアイ経済の変動を象徴する通貨と言えるでしょう。硬貨と紙幣はそれぞれ、ウルグアイの経済と文化を伝える役割も担っています。

脚注

(脚注を入れる場合はここに追加)

関連項目

ペソ

外部リンク

Uruguayan Coins

もう一度検索