センティモ

センティモとは

センティモ（céntimo）は、スペイン語とポルトガル語に由来する言葉で、主にスペインやポルトガル、およびかつての植民地で使用されていた通貨の補助単位です。日本円における「銭」のようなものと考えると理解しやすいでしょう。

ユーロ導入以前、スペインではペセタが主要な通貨であり、1ペセタは100センティモに相当しました。ポルトガルでは、レアルやエスクードが使用されており、同様にセンティモが補助単位として用いられていました。

ヨーロッパ共同体（現：欧州連合）においては、セントが1ユーロの100分の1を表す正式名称ですが、日常会話や非公式な場面では、ユーロセントを指して「センティモ」という言葉が使われることもあります。

現在使用されている通貨

現在でも、いくつかの国でセンティモが通貨の補助単位として使用されています。

ポルトガル・センティモ: ユーロ導入後も、非公式な場面で使用されることがあります。
クワンザ: アンゴラの通貨。1クワンザは100センティモです。
ドブラ: サントメ・プリンシペの通貨。1ドブラは100センティモです。
スペイン・センティモ: ユーロ導入後も、非公式な場面で使用されることがあります。
コスタリカ・コロン: 1917年から1920年まで、センターボが使用されていました。
グアラニー: パラグアイの通貨。1グアラニーは100センティモです。
ヌエボ・ソル: ペルーの通貨。1ヌエボ・ソルは100センティモです。
フィリピン・ペソ: 1ペソは100センティモです。
ベネズエラ・ボリバル: 1ボリバルは100センティモです。

過去に使用された通貨

過去には、以下の通貨もセンティモを補助単位として使用していました。

ポルトガル・センティモ
モザンビカン・メティカ: 実際には発行されませんでした。
スペイン・センティモ
サハラ・ペセタ
スペイン・ペセタ
* インティ: ペルーで使用されていた通貨。


センティモは、各国の経済や歴史と深く結びついた通貨単位であり、その名称は今もなお、様々な国や地域で受け継がれています。

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