ウルトラセブン (ゲーム)

ウルトラセブン - スーパーファミコン用ゲーム

『ウルトラセブン』は、1993年3月26日にバンダイからリリースされたスーパーファミコン向けの2D格闘ゲームであり、特撮テレビドラマ『ウルトラセブン』（1967年 - 1968年）をベースにしています。このゲームは、前作『ウルトラマン』（1991年）のゲームシステムを踏襲しつつ、新たに多くの要素が加えられています。全体で12ステージが用意され、各ステージの前には強化されたデモが設けられ、対戦モードも実装されている点が魅力的です。

ゲームシステムの特徴

『ウルトラセブン』では、プレイヤーは敵怪獣との戦闘を行うために、まず怪獣の体力を0にしてから「FINISH」状態にした後、特殊な必殺技で仕留めなければなりません。トドメを刺すための必殺技は、アイスラッガーとワイドショットの2種類が用意されており、それぞれ異なる演出が楽しめます。このゲームの特色として、セブンとの戦いの前に「カプセル怪獣」を召喚できる機能があり、これを戦わせることも可能です。ただし、使用回数には制限が設けられています。

さらに、3ステージごとにボーナスゲームとしてウルトラホーク1号によるシューティングゲームも配置されており、プレイヤーにさらなる楽しみを提供します。難易度設定はイージー、ノーマル、エキスパートの3段階が用意されており、プレイヤーは自分のスキルに合わせたレベルで挑むことが可能です。ノーマル以上でクリアすると、特別なエンディングが視聴でき、対戦モードに新たなキャラクターも追加される仕組みです。

必殺技と対戦モード

ゲーム中のセブンは、様々な技を駆使して戦います。技のレベルは1から4まであり、レベル1の「ハンディショット」から始まり、レベル4の「アイスラッガー」や「ワイドショット」へと進化します。特にアイスラッガーは、前述したように「FINISH」時以外でも使用可能な技であり、対戦の要となる技です。

対戦モードでは、セブン以外のキャラクターを使用できる機能があるため、友人や家族と競い合う楽しさを体験できます。ここでは、セブンの敵キャラクターたちも登場し、その個性的な動きや技を楽しむことができます。例えば、宇宙怪獣エレキングは強力な投げ技を使用し、キングジョーは高い防御力を誇ります。本編とは異なり、対戦においての勝敗は、相手の体力ゲージを「FINISH」にした時点で確定し、戦闘が終了します。

登場キャラクター

『ウルトラセブン』には多彩な敵キャラクターが登場します。特に注目すべきは、冷凍怪獣ガンダーや異次元宇宙人イカルス星人、そして最終ボスの改造パンドンなどです。それぞれのキャラクターが持つ独自の攻撃スタイルや技により、プレイヤーは常に新たな挑戦を求められます。

スタッフと評価

このゲームの開発にあたったスタッフには、エグゼクティブ・プロデューサーの林広之や、ディレクターの降旗剛が名を連ねています。また、評価も様々なゲーム誌で取り上げられており、ゲーム誌『ファミコン通信』のクロスレビューでは21点を記録、多くのファンに支持されたことを証明しています。

まとめ

『ウルトラセブン』は、特撮ファンや格闘ゲームの愛好者に向けた作品であり、豊富なコンテンツと奥深いゲーム性を持つ魅力的なソフトです。特撮の世界を楽しむ機会を与えてくれるこのゲームは、ファンにとって是非プレイしたい一本と言えるでしょう。

もう一度検索