ウルトラマン THE FIRST

『ウルトラマン THE FIRST』

『ウルトラマン THE FIRST』は、特撮テレビ番組『ウルトラマン』を原作にした高田裕三の漫画作品です。この作品は、角川書店の『特撮エース』創刊号から連載が始まり、その後『特撮ニュータイプ』に連載紙を移しました。

概要

漫画版は、原作テレビシリーズのエピソードをコミカライズしつつ、もともとの話をアレンジして進めています。特に「特撮エース」の時代には、最初の数話を基にし、その後の『第2部 さらばウルトラマン』では、テレビ版の最終回を中心に描かれています。登場人物の設定には、金城哲夫の小説からインスパイアを受けた部分も見受けられます。

登場人物

ウルトラマン

M78星雲から地球に現れた宇宙人で、宇宙怪獣ベムラーを追跡中にハヤタ隊員と融合します。地球防衛のためにこの世界に残り、主な攻撃方法はスペシウム光線です。デザインはエピソードによって異なり、独特な造形美が表現されています。

ハヤタ

ウルトラマンと一体化した科学特捜隊のエリート隊員です。科特隊養成所をトップの成績で卒業した彼は、宇宙への憧れを抱きつつも、ウルトラマンになることへの葛藤が描かれています。また、特にフジ隊員との関係においては、同僚以上の感情が表れています。

フジ・アキコ

科学特捜隊の女性隊員で、通信業務を主に担当しています。

イデ

ウルトラマンを支える武器開発を手がける科学特捜隊の隊員です。

アラシ

射撃の名手である科学特捜隊の隊員です。

ムラマツ

科学特捜隊の隊長としてリーダーシップを発揮します。

ヒナタ

オリジナルキャラクターで、整備士としてハヤタに挑戦する意志を持っています。

ナガイ

整備班の班長で、ヒナタとしばしば口論します。

タバタ

漫画版オリジナルの整備士として登場します。

ホシノ・岩本博士・防衛隊幕僚長

彼らはいずれも科学特捜隊に関わる重要なキャラクターです。

怪獣

作品には多くの怪獣が姿を見せます。

ベムラー

青い球体に乗って現れる凶悪な宇宙怪獣で、ウルトラマンによって撃退されます。

バルタン星人

自らの星を失った宇宙人で、黒幕的な役割を果たします。

ネロンガ・ラゴン・アントラーなど

それぞれ異なる特殊能力を持ち、ウルトラマンと対決を繰り広げます。

テレビ版との相違点

この漫画版では、科学特捜隊がより大規模であり、ムラマツ班の他に複数の実働班が存在しています。また、ハヤタの意思がウルトラマンに変身しても残るという設定が新たに加わり、物語に深みを与えています。バルタン星人の復讐劇が連続的に展開され、最終回では驚きの結末が待っています。

書誌情報

『ウルトラマン THE FIRST』は全3巻が角川書店から出版されています。2005年から2008年までの間にリリースされ、多くのファンに愛されています。

この作品は、ウルトラマンシリーズのファンにとって必見であり、特撮の魅力を新たな視点から楽しめる内容です。

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