高田裕三

高田裕三：多様なジャンルを彩る漫画家

高田裕三氏は、1963年東京都江戸川区生まれの漫画家です。明治大学付属明治高等学校卒業後、明治大学文学部日本文学科に在籍していましたが、中退しています。高校時代から漫画家を志し、当初は少女漫画を描いていましたが、当時の少女漫画界の制約から、自身の画風は少女漫画には適さないと判断され、少年漫画へと転向しました。

大学時代には明治大学漫画研究会に所属し、片山まさゆき、細野不二彦、五十嵐浩一といった著名な漫画家のアシスタントを務めていました。多忙な大学生活の中で、4年間も留年する経験もしています。

少女漫画から少年漫画へ

高校時代、少女漫画家を目指していた高田氏ですが、持ち込み作品は絵柄などの自由度の低さから、編集部に拒絶されました。この経験が、彼を少年漫画へと導く転機となりました。少女漫画家としての夢は断たれたものの、持ち前の才能と熱意は、少年漫画の世界で開花することになります。

代表作『3×3 EYES』と数々のヒット作

高田裕三氏の代表作といえば、誰もが知る『3×3 EYES』です。この作品で、1993年度の第17回講談社漫画賞を受賞しました。ファンタジーと冒険、そして恋愛要素が見事に融合したこの作品は、多くの読者を魅了し、氏の代表作として不動の地位を築いています。

しかし、高田氏の作品世界は『3×3 EYES』だけにとどまりません。『万能文化猫娘』や『碧奇魂ブルーシード』など、様々なジャンルの作品を世に送り出してきました。これらの作品においても、独特の画風と魅力的なストーリーで、多くのファンを獲得しています。

多彩な活動と人物像

高田氏は、漫画家としての活動以外にも、CDジャケットイラストやキャラクターデザインなど、幅広い分野で活躍しています。代表的な例としては、SDガンダムやデビルマンのCDジャケットイラスト、ジャストブリードのキャラクターデザインなどが挙げられます。

また、コミックマーケットの警備スタッフとして勤務していた経験もあるなど、意外な一面も持ち合わせています。さらに、彼はインスリン欠乏症（1型糖尿病）という持病を抱えていることを公表しており、その中で創作活動に励んでいる姿は、多くの人の共感を呼んでいます。

特殊な画材の使用を避け、安価な水彩絵具を愛用しているというエピソードからも、彼の飾らない人柄が垣間見えます。『コミッカーズ』誌上では、その理由を「どんな店でも大抵手に入るから」と語っており、実用性を重視する姿勢がうかがえます。

作品リスト

高田裕三氏の作品リストは多岐に渡り、その才能の豊かさを物語っています。代表的な作品以外にも、多くの作品を発表しており、それぞれの作品に、独特の世界観と魅力が詰まっています。

• - 合縁奇縁 高田裕三画集
• - 生物まんが細胞・遺伝
• - 常夏バンク
• - スポーションKIDS
• - 旗持偏屈男
• - 毎日が日曜日
• - 万能文化猫娘
• - 新・万能文化猫娘
• - トリツキくん
• - 碧奇魂ブルーシード
• - 3×3 EYES
• - 3×3 EYES 幻獣の森の遭難者
• - 3×3 EYES 鬼籍の闇の契約者
• - 幻蔵人形鬼話
• - ゴリ押し成就ドラマジ!?
• - ブッキングライフ
• - 九十九眠るしずめ
• - 九十九眠るしずめ 明治17年編
• - リトル・ジャンパー
• - ウルトラマン THE FIRST
• - CAPTAINアリス
• - 鸞鳳
• - 無号のシュネルギア
• - 転生したらスライムだった件 番外編 とある休暇の過ごし方

アニメ化作品

高田裕三氏の作品は、数多くアニメ化されています。『3×3 EYES』、『毎日が日曜日』、『BLUE SEED』、『万能文化猫娘』など、人気作品がアニメーションとして映像化され、多くのファンを魅了しました。

まとめ

高田裕三氏は、少女漫画から少年漫画へと転向し、自身の画風を確立しました。その独特の世界観と魅力的なストーリーで、多くの読者を獲得し、数々のヒット作を生み出しています。『3×3 EYES』を始めとする代表作だけでなく、多様なジャンルの作品や、CDジャケットイラスト、キャラクターデザインなど、幅広く活躍する漫画家です。彼の作品は、これからも多くのファンを魅了し続けることでしょう。

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