ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET

『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』概要

『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』は、2002年8月3日に全国松竹系映画館で上映された特撮映画で、円谷プロダクションが制作しました。作品は、2002年に放送されたテレビシリーズ『ウルトラマンコスモス』の2年後を描いており、新たなウルトラマンとなるウルトラマンジャスティスが初めて登場します。監督は北浦嗣巳で、彼にとって本作は映画監督としてのデビュー作となりました。

公開と制作の背景

当初、映画はテレビシリーズの完結後の日談として企画されましたが、テレビシリーズの延長に伴い、本作はシリーズの放送完了前に公開されることとなりました。主演俳優に関する事件が発生した影響で公開が危ぶまれましたが、最終的には予定通りに上映されました。また、マリアナ政府観光局の協力を受け、サイパン島で大規模なロケが行われた点が特筆されます。

この映画では、前半にリアルな潜水シーンが含まれ、撮影クルーは実際にダイビングを行うなど、CG合成ではないリアルな印象を与えています。アメリカ同時多発テロ事件が影響し、海外ロケの安全性が懸念される中でも、作品のテーマである「破壊に屈しない勇気」を掲げ、撮影は続行されました。

ストーリーの展開

物語は、カオスヘッダーとの戦いから2年後が舞台となっています。主人公のムサシは、アストロノーツの夢を叶えるために、緑の遊星ジュランに旅立ちます。しかし、ジュランの状況は悪化しており、彼はパラスタンという聖獣が倒された無残な光景を目の当たりにします。

そこに登場するのは、怪獣スコーピスと新たなウルトラマンコスモスのスペースコロナモードです。ムサシはコスモスの助けを借りて地球に帰還し、友人の結婚式のためにサイパンへ向かいます。

サイパンに到着したムサシは、海底怪獣や新生チーム「TEAM SEA」と出会い、スコーピスとの戦闘に挑むことになります。しかし、戦いは困難を極める中、コスモスとの再合体を果たし、再び力を振るいます。物語は激しい戦闘と友情、そして壮大な夢を描きながら進行していきます。

登場人物たち

本作には多くのキャラクターが登場しますが、中心となるのは春野ムサシ（ウルトラマンコスモス）です。彼は22歳で、地球外生命体との共存を目指し、スピリチュアルな要素を含んだ壮大な冒険に挑みます。そのほかにも、ギャシー星人のジーンやシャウ、海底怪獣レイジャなど、印象深いキャラクターたちがストーリーに多様性を加えています。

さらに、ウルトラマンジャスティスという新たなヒーローが仲間として登場し、物語はよりダイナミックで感動的な展開へと進んでいきます。

音楽と技術

本作品の音楽は、矢野立美が担当しており、印象的なサウンドが映像に合わせて観客を引き込みます。特撮技術やCG映像も多用され、見どころ満載のアクションシーンが展開されます。

記憶に残る作品

『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』は、ただの特撮映画にとどまらず、友情、勇気、希望を描いた作品として、多くのファンに愛され続けています。また、続編となる『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』も制作され、さらにシリーズの展開が期待されています。

本作は、ウルトラマンシリーズの新たな一ページを刻んだ記念碑的な作品と言えるでしょう。

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