ウルトラマン・ウルトラセブン モーレツ大怪獣戦

ウルトラマン・ウルトラセブン モーレツ大怪獣戦

『ウルトラマン・ウルトラセブン モーレツ大怪獣戦』（英題: Ultraman & Ultraseven's Intense Monster Battle）は、1969年に後楽園ゆうえんち内の大宇宙怪獣館で上映された特別なサークロラマ映画です。この映画は、上映時間がわずか15分と短いながらも、観客に強い印象を与えました。

サークロラマの技術

サークロラマとは、サークル（円）とシネラマを組み合わせた言葉で、特別な11台のカメラを用いて撮影された映像を使用しています。これにより、360度の全周スクリーンで視覚的体験が可能となっており、観客はまるでその場にいるかのような臨場感を味わえます。

劇場内に設けられたサークロラマ劇場で、この作品は特に大きな舞台を持ちながら独自の世界観を展開します。新たに撮影されたブースカとチャメゴンが、約40種類の怪獣たちとつながる物語が描かれていますが、その中には『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』で使用された映像も流用されています｡

ストーリーと登場キャラクター

映画の中心的なストーリーは、新撮されたシーンが多く含まれています。特に、草原で繰り広げられるウルトラセブンとバルタン星人の戦いは印象的であり、後の『ウルトラファイト』シリーズに影響を与えたとされています。また、ブースカ、チャメゴン、バルタン星人をはじめ、プロテ星人やペガッサ星人など多くの怪獣が登場します。

脚本の中には、ブースカが巨大化してカラスの群れに頭を突っ込むシーンが予定されていましたが、最終的には撮影されませんでした。チャメゴンもまた、場面を進行する役割を果たしました。

映像ソフト化と復刻

大宇宙怪獣館の閉館後、この映画をそのまま楽しむことは難しくなりましたが、後に『ウルトラマン』のLDや『ウルトラファイト』のLD-BOXなどの特典映像として収録されています。ただし、収録される際には複数の画面が1画面に収められるため、各映像のサイズは小さくなっています。

特に、『快獣ブースカ』のDVD-BOXにはフル画面での収録がされており、当時の体験をより忠実に再現しています。これにより、新世代のファンもこの独特な体験を楽しむことができるようになっています。

音声のキャスト

映画の声の出演には、ブースカ役に高橋和枝さん、チャメゴン役には堀絢子さんが選ばれ、独自のキャラクターを生き生きと表現しています。さらに、監修を円谷英二氏、制作を円谷皐氏と高山篤氏が行い、脚本構成は大伴昌司氏が担当しました。

まとめ

『ウルトラマン・ウルトラセブン モーレツ大怪獣戦』は、技術的な革新と愛されるキャラクターたちの共演によって、特別な映画体験を提供しました。後の世代にもその魅力が引き継がれ、多くのファンに支持されています。

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