ウルトラ怪獣かっとび!ランド

ウルトラ怪獣かっとび!ランド

『ウルトラ怪獣かっとび!ランド』は、著者・玉井たけしによる日本のギャグ漫画で、ウルトラシリーズのキャラクターたちが登場します。1988年から1993年まで月刊コロコロコミックや別冊コロコロコミックスペシャルなどの雑誌で連載され、ギャグを交えた1話完結形式のストーリー展開が特徴的です。作中では、ウルトラマンや数多くの怪獣たちがSD化され、「かっとび小学校」の生徒や先生という設定で描かれます。

作品の概要

物語の舞台である「かっとびランド」は、ウルトラマンと怪獣たちが仲良く暮らす世界であり、科学特捜隊などの人間キャラクターはほとんど登場しません。ウルトラマンや怪獣たちは、特有の技や特性を用いてコミカルなエピソードを展開します。この作品はコロコロコミックらしい子供向けの内容でありながら、ウルトラシリーズのファンにも楽しめるようなギャグが盛り込まれており、親しみやすさが魅力です。

連載が開始されたのは1988年10月号で、最終回は1993年4月号に掲載されています。連載終了後には、1995年に『ウルトラ怪獣かっとび!グレート』が始まり、ウルトラ兄弟が中学校に進学する様子が描かれています。最終回では、生徒たちが中学生になったものの、変わらぬ校舎で過ごし続けるという幕引きが行われ、作品らしいユーモアが残されています。

登場キャラクター

ウルトラファミリー

• - ウルトラマン: 本作の主人公であり、学級委員。抜群の成績を誇り、常に笑顔を絶やさない優等生だが、大ボケをかますことも。クラスメートの怪獣たちをまとめるリーダー役でもある。
• - ウルトラの父: ウルトラ兄弟の実父で担任教師。遊び好きな性格で、生徒たちに振り回される苦労人。
• - ウルトラの母: 紫煙捲き起こる性格。「鬼ババ」と呼ばれると逆上し、作中最強の戦闘力を持つ。

クラスメートの怪獣たち

• - レッドキング: クラスのガキ大将で、自称「怪獣王」。ウルトラマンに対抗意識を燃やしつつ、仲の良い関係も持つ。
• - カネゴン: 銀行の息子で、お金が大好きだが戦闘が苦手。気弱で臆病だが、自分の成績を横取ろうとする裏表の激しい性格を持つ。
• - バルタン星人: レッドキングの腰巾着的存在で、特技は分身。

他にもさまざまな怪獣たちが登場し、ギャグ満載のストーリーを繰り広げます。作品は全10巻の単行本が出版され、才能あふれる作風が多くのファンに愛されています。ギャグとヒーローの世界が交差するこの作品は、ウルトラシリーズの新たな一面を子供たちに届ける形となりました。

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