学級委員

学級委員とは

学級委員は、学校の学級において、リーダーシップを発揮する生徒の役職です。英語では "class officer" と呼ばれます。

さまざまな名称

学級委員の名称は、学校によって様々です。「クラス委員」「クラス委員長」「級長」「委員長」「学級長」「代表委員」「代議委員」「自治委員」「学級代表」「HR委員」「学級会長」など、多岐にわたる呼び方が存在します。多くの学校では、学級ごとに1人または2人を選出し、共学の場合は男女1人ずつ選出することが一般的です。一部の学校では、「学級委員長」と「学級副委員長」のように、職務内容によって名称を分けている場合もあります。

各国における学級委員

日本

日本で学級制度が導入されたのは1885年（明治18年）です。級長制が導入された時期は明確ではありませんが、明治20年代前半には大規模な学校で級長制が導入されるようになりました。当初は、学力や品行に基づいて級長と副級長が任命され、学級を統括していました。しかし、その後、生徒からの推薦や選挙によって学級委員を選出する方法が一般的になりました。

中国

中国では、「班代表」や「班長」と呼ばれるクラスのリーダーがいます。また、教科ごとに「数学科代表」や「語文科代表」といった係が置かれることもあります。

韓国

韓国では、クラスのリーダーは主に「班長」と呼ばれますが、「室長」や「会長」と呼ばれることもあります。以前は主に「級長」と呼ばれていました。選出方法は日本とほぼ同様です。

学級委員は、学級運営を円滑に進める上で重要な役割を担っています。生徒の意見をまとめたり、先生との橋渡し役になったり、行事の企画・運営に携わったりするなど、その活動は多岐にわたります。学級委員の経験は、生徒たちのリーダーシップや協調性を育む上で貴重な機会となっています。

参考文献
彭飛「日本語と中国語の「役職名」」『日本語学』第11巻第3号、明治書院、1992年3月、49-56頁。
深谷昌志「学歴主義と学校文化」『教育社会学研究』第38巻、日本教育社会学会、1983年10月、59-75,en262、doi:10.11151/eds1951.38.59

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