ウルトラC（チャーミング）!

ウルトラC（チャーミング）!

『ウルトラC（チャーミング）!』は、メディアワークスの『電撃G's magazine』で連載された読者参加企画です。

あらすじ

主人公の前に現れたのは、真乙女家のメイドと名乗る女性。彼女は、主人公と家族ぐるみの付き合いがある真乙女家の当主が余命宣告を受け、「死ぬ前に初孫を！」と願っていることを告げます。そして、当主は自分の娘との結婚を主人公と約束させ、メイドを派遣したというのです。

突然のことに戸惑いながらも、主人公は真乙女家の4姉妹との思い出に浸ります。「あれ？でも確か、1人だけ男の子がいたような……？」

不安になった主人公は、4姉妹の誰が男なのか、そして誰と結婚したいかを決めるため、行動を開始します。

作品概要

2003年12月号から2004年8月号まで連載された本作は、富豪の4姉妹の中から結婚相手を選ばなければならない主人公を中心に展開するコメディです。読者の投稿によって、4姉妹の中から誰と結婚するのか、そして唯一の男の子を見極めるという2つの目的が進行します。

当時、男性オタク層に支持されつつあったショタコン・女装少年属性を取り入れた企画であり、読者からのイラストやコメントも寄せられました。しかし、誌上ゲームの投票数は伸び悩み、メディアミックスには至らず、2004年8月号で連載を終了しました。G'sの読者参加企画としては、『聖女神天国』や『Merry Little Park!』に次ぐ短期間連載となりました。

本作の終了後、G'sはオリジナル企画中心路線から転換し、他社製品ゲームを原作としたノベルやコミックを並行して連載するようになり、2005年11月号のリニューアルへと繋がりました。

スタッフ

イラスト：大崎はるい
企画及び文：かのまるひ

両者とも、本作以外の作品を手がけた情報が無く、素性も明らかにされていません。

登場人物

ヒロイン

4人のヒロインは皆、血の繋がった姉妹であり、読者に対する呼び方がそれぞれ異なります。

真乙女 あかね（まおとめ あかね）

茶色いロングヘアの、大人びた少女。4姉妹の長女で高校2年生。モデル事務所に所属するほどのスレンダー美人。イタズラ好きのお茶目な性格で、ダーリンの前では素顔を見せてくれます。
真乙女 みこと（まおとめ みこと）

ピンクの髪を伸ばして両耳の真上に黒いリボンをつけた、清楚な雰囲気の美少女。4姉妹の次女で中学3年生。控えめで大人しい、純情な性格。幼い頃からアナタの事を想い続けてきました。
真乙女 すばる（まおとめ すばる）

明るい水色のショートヘアの、きつめの顔立ちの少女。4姉妹の三女で中学1年生。気が強そうに見えるが、実は照れ屋なボーイッシュな少女。ダンナ様に会うと、ついスネた態度を取ってしまう。
真乙女 ひじり（まおとめ ひじり）

金髪を左右で三つ編みに結った、小柄な少女。4姉妹の末っ子で小学4年生。甘えん坊で気が弱い。大好きなご主人様の言うことは、何でも聞いてしまいます。

その他の登場人物

メイド

紺色のロングヘアをポニーテールに結った、メイド服の女性。4姉妹の実家である「真乙女家」に仕える上級メイド。本名から年齢まで、一切が不詳。4姉妹の許婚であるフィアンセ様を迎えに来たのだが、パンツァーロケットをぶっ放したり、いつの間にかベッドに入り込んでいたりとやりたい放題。このキャラクターは、誌上ゲームの選択対象ではありませんでした。
主人公

4姉妹とは幼馴染の関係。自分の両親と4姉妹の両親が勝手に交わした約束のせいで、4姉妹の中から結婚相手を選ぶ羽目になります。

誌上ゲーム

ルール

基本ルールとして、B危険度というものが存在します。これは、男性疑惑の度合いを示し、100%を超えると、男性であることが確定します（＝誌上ゲームの終了）。各回においてヒロインは共通のコスチュームを着用し、そのイラストを見て、読者はヒロインたちの誰が男なのかを判断します。各回の結果発表において、B危険度の累計が最も高いヒロインのみ、書き下ろしのイラストストーリーが掲載されます（つまり、好きなヒロインのイラストストーリーは見たいが、そのためにはB危険度を上昇させなければならないというジレンマが生じます）。

各回の内容

第1回

コスチュームはブルマー。「1番男性に近いと思う」順にヒロインを並べて応募します。この順位によって、Bポイント（ボーイズポイント）が、2点、1点、0点、-1点と加算されます。Bポイントの累計の順位によって、B危険度が、10%、5%、0%、-5%となります。また、ヒロインの並べ順が、Bポイント累計順位と合致した読者は「正解者」となり、景品が贈られます。人気投票として、「フィアンセにしたいヒロイン」を選ぶこともできました。これはBポイントには無関係です。
第2回

コスチュームは裸ワイシャツ。「この子が男の子かも？」「この子が女の子だったらいいな」制度を導入。前者は、男性だと思うヒロインを1人選び、これの得票数が多い順に、B危険度が+50%（1位）、+40%（2位）、+30%(3位)、+20%(4位）となります。後者は、女性だと思うヒロインを1人選び、これの得票数が多い順に、B危険度が-30%（1位）、-20%（2位）、-10%(3位)、+0%(4位）となります。
第3回

コスチュームはスクール水着。B危険度に関するルールは第2回と同様。これに加えて人気投票として、「お気に入りのフィアンセ」を選ぶことができました。第1回の「フィアンセにしたいヒロイン」同様、B危険度には無関係です。

経過

年号	内容
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2003年10月号	『シスター・プリンセス』終了後の新企画の第2弾として告知が掲載されます。
2003年12月号	「みこと」のイラストとラフイメージ、「すばる」のラフイメージ紹介。ここで「男が混じっている」という設定が公表されます。
2004年1月号	長女「あかね」次女「みこと」三女「すばる」四女「ひじり」イラスト公開。第1回誌上ゲーム開始。
2004年2月号	コミック掲載。以降、誌上ゲームのない月はコミックが掲載されます。
2004年3月号	第1回誌上ゲーム結果発表。第2回誌上ゲーム開始。
2004年4月号	コミック掲載。
2004年5月号	第2回誌上ゲーム結果発表。第3回目誌上ゲーム開始。
2004年6月号	コミック掲載。
2004年7月号	第3回誌上ゲーム結果発表。ページ数はそれまでの4ページから2ページに減少、投票数は公開されませんでした。ひじりの男疑惑が100%を超えたため、誌上ゲーム終了。
2004年8月号	コミック編最終回。

関連項目

2/3 アイノキョウカイセン|2_3 アイノキョウカイセン/おひめさまナビゲーション - 本作以降にG'sで連載開始された読者参加企画で、本作同様に少年がヒロインと同格扱いで登場します（ただし、設定段階から男性である事が確定している）。
* 男の娘

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