ウーゴ・デレオン

ウーゴ・デレオン：南米を制したウルグアイの偉大なディフェンダー

ウーゴ・エドゥアルド・デ・レオン・ロドリゲス（Hugo Eduardo De León Rodríguez）は、1958年2月27日生まれのウルグアイ出身の元サッカー選手、そして指導者です。主にディフェンダー（DF）として活躍し、1980年代のウルグアイを代表する名選手として知られています。

選手としてのキャリア

デレオンは、その卓越したリーダーシップから「El Caudillo（司令官）」、「El Patriarca（家長）」などの愛称で親しまれました。グレミオ時代には25歳にしてキャプテンを務めるなど、早くからその才能を開花させています。

1977年にナシオナル・モンテビデオでプロデビューを果たし、1979年にはウルグアイ代表に初選出。1980年にはナシオナルの一員としてコパ・リベルタドーレスを制覇し、南米の頂点に立ちました。1983年にはブラジルのグレミオFBPAに移籍し、再びコパ・リベルタドーレスとトヨタカップ（現：FIFAクラブワールドカップ）を制覇。1988年にもナシオナルでコパ・リベルタドーレス、トヨタカップの二冠を達成しています。

ウルグアイ代表としては、1981年のコパ・デ・オロで優勝。1990年のワールドカップ・イタリア大会にも出場し、グループリーグのベルギー戦ではアシストを記録するなど、チームのベスト16進出に貢献しました。

晩年は、日本サッカーリーグ（JSL）の東芝サッカー部（現：北海道コンサドーレ札幌）で1シーズンプレー。1991年には20試合に出場し、1得点4アシストを記録しました。

引退後

引退後は指導者として活躍。1998年から2001年まで古巣ナシオナル・モンテビデオを率いたほか、メキシコのCFモンテレイ、ブラジルのグレミオFBPAなどで監督を務めました。

プレースタイルと評価

デレオンは、強靭なフィジカルと優れた戦術眼を併せ持つディフェンダーでした。リーダーシップにも優れており、所属したチームではキャプテンとしてチームを牽引することが多くありました。その実績から「ミスターチャンピオン」とも呼ばれ、国内外で高い評価を得ています。

所属クラブ

1977-1980：ナシオナル・モンテビデオ（ウルグアイ）
1980-1984：グレミオFBPA（ブラジル）
1985：SCコリンチャンス・パウリスタ（ブラジル）
1986-1987：サントスFC（ブラジル）
1987-1988：CDログロニェス（スペイン）
1988-1989：ナシオナル・モンテビデオ（ウルグアイ）
1990：CAリーベル・プレート（アルゼンチン）
1991：ボタフォゴFR（ブラジル）
1991-1992：東芝サッカー部（日本）
1992-1993：ナシオナル・モンテビデオ（ウルグアイ）

代表歴

ウルグアイ代表：1979-1990
代表通算：48試合出場0得点
1981 コパ・デ・オロ優勝
1990 FIFAワールドカップ ベスト16

ウーゴ・デレオンは、その輝かしい実績とカリスマ性で、ウルグアイサッカー史に名を刻む偉大な選手の一人です。

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