エアガイツ

エアガイツ (Ehrgeiz)

『エアガイツ』（Ehrgeiz）は、ドリームファクトリーが開発した対戦型格闘ゲームで、1998年2月26日にナムコからアーケード版が、同年12月17日にはスクウェアからPlayStation版がリリースされました。2002年には廉価版「PS one Books」が、2008年にはゲームアーカイブスにてPS3およびPSP向けに再配信され、評価を受け続けました。

概要

本作は3D格闘ゲームの人気シリーズ『バーチャファイター』や『鉄拳』の開発スタッフが関与している点が特徴です。システム面では、瞬時に相手の攻撃を受け止められる「インタラプト」や、高低差のあるステージを駆け回る高い自由度が斬新でした。しかし、他の強力な格闘ゲームシリーズに対抗しきれず、続編は制作されることがありませんでした。

ナムコとスクウェアが共同でアーケード版を制作し、特に『Final Fantasy VII』からクラウド・ストライフなどのキャラクターが登場することで注目を集めました。PlayStation版は『トバルNo.1』や『トバル2』に続いてスクウェアからのリリースであり、追加されたキャラクターとしてセフィロス、ユフィ、ヴィンセントなどがあり、最初から使用可能なクラウドとティファも登場しました。

ストーリーの背景

物語は、50年前にドイツの古城跡で発見された謎の武器「エアガイツ」にまつわるものです。この武器は格闘技世界最強を決める大会の優勝者に授与され、多くの強者が集まり大会が開催されることになりました。一方、中東では不老不死の謎を追う組織が遺跡の発掘を進めており、最後の扉を開く鍵がエアガイツにあるとの仮説が立てられます。大会決勝戦を迎える者たちの熱い鼓動が描かれ、真の戦いの始まりを告げます。

ゲームシステム

プレイ中は、自由にステージを行き来することができ、「ガード」ボタンを押しながら移動することで構えながらの歩行が可能です。ゲージと引き換えに強力な攻撃を繰り出せる「必殺技」や、タイミングを合わせてボタンを押すことで発動する「ジャストフレーム」技もあり、対戦における戦略性が要求されます。

「インタラプト」機能を活かすことで、相手の攻撃を受け止めて攻撃のチャンスを作り出すプレイスタイルが代表的です。さらに、対戦時に出現する箱からは武器やアイテムが入手でき、アーケード版ではスコアアタック機能も利用できます。

ゲームモード

PlayStation版は様々なゲームモードを搭載しています。主なモードとしては、アーケードモード、対戦モード、トレーニングモードのほか、ダンジョン探索型アクションRPGの「ブランニュークエスト」が新たに追加されました。このモードでは、キャラクターたちが不老不死の妙薬を求めて遺跡を探索します。

キャラクター

本作には多彩なキャラクターが登場します。オリジナルキャラクターとして三島拳や鬼子母神陽子などが注目され、また『FFVII』のクラウド、セフィロスなどもプレイヤーにとっては魅力的な存在です。それぞれ異なる技や戦略を持ち、選択肢に富んだ対戦が楽しめます。

最後に

エアガイツは、斬新なシステムに魅力的なキャラクター、奥深いストーリーを持つゲームです。初代作でありながら多くのファンを魅了し続けている『エアガイツ』の世界は、対戦格闘ゲームの新たな可能性を示しています。

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