バーチャファイター

バーチャファイター (Virtua Fighter)について

『バーチャファイター』は、セガが手掛けた世界初の3D対戦型格闘ゲームで、1993年にアーケード版として稼働を開始しました。この作品は格闘ゲームの歴史において重要な位置を占めており、以降の作品に多大な影響を与えました。本作の最大の特徴は、ポリゴン描画による3Dグラフィックで、これにより多次元的なキャラクターやステージが表現され、従来の2Dグラフィックのゲームとは一線を画します。

ゲームの基本

プレイヤーは主人公の結城晶を含む8人のキャラクターから一人を選び、「世界格闘トーナメント」での優勝を目指します。このトーナメントは、世界中の格闘家が集まり、身体一つでの戦いを繰り広げる最高峰の戦いです。各キャラクターは異なる武術スタイルを持っており、リアリティも追求されています。また、本作は技の中に飛び道具を設定せず、至近距離での攻防に特化している点が特徴です。

グラフィックとシステム

本作のグラフィックはポリゴンを駆使しており、キャラクターや環境の表現が非常に立体的です。操作は、レバーと3つのボタン（パンチ・キック・ガード）を使用。これにより、打撃、投げ、ガードのシンプルな攻防が可能となっており、戦略性が求められる奥深いバトルが展開されます。キャラクター同士の動きはスムーズで、観客を魅了する閃きや技の応酬が繰り広げられます。

キャラクター

ゲーム内には多彩なキャラクターが登場し、各々が独自の背景を持っています。

• - 結城晶: 八極拳を使う若者で、修行の旅に出る。
• - パイ・チェン: ラウの娘で、アクションスター。
• - ラウ・チェン: 中国の料理人で、優れた武闘家。
• - ウルフ・ホークフィールド: プロレスラーで、強敵を求める。
• - ジェフリー・マクワイルド: 漁師で、家族のために格闘トーナメントに出場。
• - 影丸: 復讐を誓った青年。
• - サラ・ブライアント: 武道に打ち込む女性で、秘密組織との関連を調査。
• - ジャッキー・ブライアント: カーレーサーで、トーナメントに参加する背景がある。

評価と影響

発売当初はアーケード版がゲーム誌において高評価を得ており、大賞を受賞するなどその人気は絶大でした。セガサターン版もファミ通クロスレビューで36点を獲得し、プラチナ殿堂入りを果たしました。これにより、家庭用ゲーム機のキラーソフトとしての地位が確立されました。さらに、1998年にはスミソニアン博物館にて「最も革新的なアプリケーション」の一つとして評価され、セガのゲーム史に堂々と名を刻みました。

移植と後の作品

『バーチャファイター』は、スーパー32X版やアストロシティミニ版などに移植されており、今なお多くのファンに支持されています。1995年にはグラフィックをアップデートした『バーチャファイターリミックス』もリリースされ、さらなる進化を遂げています。このように、『バーチャファイター』はその後の格闘ゲームの基礎を築き、さまざまな作品へと影響を与え続けているのです。

まとめ

『バーチャファイター』は、セガが誇る3D格闘ゲームの金字塔であり、ゲームデザインやキャラクターのリアリティ、戦略的なゲームプレイが魅力の多い作品です。今でも多くのゲーマーに愛されているこのゲームは、対戦型格闘ゲームの新たなスタンダードを確立した一作として、記憶され続けることでしょう。

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