エアシェイディ

エアシェイディ (Air Shady)

エアシェイディは日本で活躍した競走馬であり、彼の馬名は独自の由来を持っています。その名の根源は、冠名の「エア」とアメリカのヒップホップMC、エミネムの愛称「スリム・シェイディ」から取られています。この馬の血筋には妹のエアメサイア、叔父にはエアシャカールがいるなど、優れた血統を引いています。

戦歴の概観

エアシェイディは2003年11月1日に東京競馬場でデビューし、オリビエ・ペリエが騎乗した最初のレースでは2番人気につきながらも2着という結果に終わりました。その後、2戦目の2歳未勝利戦で初勝利を挙げ、その勢いを保ったままホープフルステークスでも勝利を獲得し、2歳時を2連勝で締めくくります。しかし、2004年にはクラシックシーズンを前に骨折をしてしまい、春のレースをすべて欠場することとなりました。

2004年秋の復帰戦では第58回セントライト記念に出走しましたが、結果は6着でした。その後もテレビ静岡賞で勝利を収めるも、第49回京阪杯では3着にとどまりました。

2005年には第46回アメリカジョッキークラブカップで2着となり、続く中山記念では1番人気に支持されるも勝利は果たせませんでした。エイプリルステークスへの出走を予定していたが、調教中に再度骨折し、療養を余儀なくされました。

2006年には復帰を果たし、白富士ステークスで勝利を挙げます。その後、中京記念で3着、福島テレビオープンでは再度優勝。次いでキャピタルステークスにおいても優勝し、立て続けに勝利を収めることができました。

2007年、エアシェイディは重賞レースに挑戦するも、なかなか勝ちきれず、安田記念では東京コースでの苦手意識も影響し、16着と大きく負けてしまいました。秋のレースにおいても良い結果は出せず、連続して2着となることが続きました。2008年には中山金杯での2着の後にアメリカジョッキークラブカップでようやく重賞を制覇するという成果を上げますが、その後のレースでの結果は振るわず、宝塚記念では7着に終わりました。

続く2009年でも挑戦を続けましたが、初戦ではネヴァブションに敗北。その他のレースでも中々安定した結果をもたらせず、有馬記念では11番人気ながら3着に食い込むなど、最後の活躍を見せました。

2010年には9歳にしてもなお現役を続行し、日経賞にて善戦しましたが、天皇賞（春）では思わぬ不利が重なり大敗。2011年、京王杯スプリングカップに向けての調教中に新たな故障を負い、競走能力を失い引退を余儀なくされました。彼は2012年から韓国で種牡馬として新しいキャリアをスタートさせます。

強い血統を継承し、彼の子供たちが今後の競馬界で注目を集めることが期待されますが、2023年には死去の噂が広まりました。オーナーの意向により公式には発表されず、事務的な情報としては非公開のままとなっています。

エアシェイディのレース人生は決して平坦ではなかったものの、彼の歩みは多くのファンに愛され、記憶に残り続けています。

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