エイシンクリック

エイシンクリック：平地から障害へ、重賞制覇の軌跡

2014年3月3日生まれのエイシンクリックは、日本の競走馬として、平地競走から障害競走へと転身し、数々のレースを経験しました。馬名は冠名に「意気投合する、うまが合う」という意味が込められています。

華麗なるデビューから平地競走時代へ

3歳（2017年）のデビュー戦では11着と結果を残せませんでしたが、その後は着実に経験を積み重ねました。持ち前の捲り戦法で好走を見せ、3歳未勝利戦で初勝利を飾ります。4歳（2018年）になると、500万下条件戦で2勝目を挙げ、以降も安定した成績を残しました。5歳（2019年）には4歳上500万下条件戦で上り最速の脚で差し切り勝ち、3勝目を挙げます。その後も2400m戦を中心に挑戦を続け、ステイヤーズステークスでは11番人気ながら3着と健闘を見せました。

障害競走への転向と重賞制覇

6歳（2020年）からは、障害競走に転向。当初は苦戦しましたが、7歳（2021年）に障害初勝利を挙げると、続くレースでも圧勝し、2連勝を飾ります。しかし、屈腱炎を発症し、長期休養を余儀なくされました。

復活と重賞初制覇、そして引退

8歳（2022年）の復帰戦となった阪神スプリングジャンプでは、見事1着となり、重賞初制覇を達成しました。これは平地競走を含めた彼のキャリアにおける大きな成果と言えるでしょう。その後も東京ジャンプステークス3着、京都ジャンプステークス4着など安定した成績を残しましたが、2024年3月9日の阪神スプリングジャンプ9着を最後に現役を引退。同年5月2日付けで競走馬登録を抹消され、阪神競馬場で乗馬となりました。

栄光を支えた血統と家族

エイシンクリックの母は、小倉3歳ステークス優勝馬でエリザベス女王杯3着の実績を持つエイシンサンサンです。半兄には、阪神スプリングジャンプ優勝馬のエイシンニーザン、京都ハイジャンプと京都ジャンプステークスを制したエーシンディーエスがおり、優れた競走馬を輩出する血統を受け継いでいます。

最後に

エイシンクリックは、平地競走での経験と、障害競走への転向、そして重賞制覇という華々しいキャリアを歩みました。屈腱炎という困難を乗り越え、最後まで走り続けた彼の姿は、多くの競馬ファンに感動を与えたことでしょう。引退後も乗馬として第二の活躍の場を得ており、今後の活躍にも期待がかかります。彼の競走生活は、努力と不屈の精神、そして血統の力を見事に体現した物語と言えるでしょう。

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