エイジェック女子硬式野球部

エイジェック女子硬式野球部

エイジェック女子硬式野球部（エイジェックじょしこうしきやきゅうぶ）は、栃木県小山市を活動拠点とする女子硬式野球の社会人チームです。企業チームとして、全国の女子野球リーグであるヴィーナスリーグに所属しています。

チームの歩みと運営体制

チームは2018年2月に産声を上げました。その運営を担っているのは、エイジェックグループのグループ法人であるエイジェックスポーツマネジメントです。チームに所属する選手や指導者たちは、エイジェックグループの社員として勤務しており、仕事と野球を両立させながら活動を行っています。

練習の拠点としているのは、小山市梁小学校の廃校を活用して整備された「小山ベースボールビレッジ」です。この施設で日々の練習を重ね、チーム力の向上に励んでいます。

チーム体制の変遷

創部間もない2019年には、前年末に女子プロ野球リーグからの引退を発表した川端友紀選手、塩谷千晶選手、笠原優子選手、松村朱咲選手、楢岡美和選手といった経験豊富な選手たちが加入しました。このうち川端選手は選手兼任の打撃ヘッドコーチを、楢岡選手はキャプテンを務めるなど、チームの屋台骨を支える存在となりました。

2020年1月には、首脳陣を刷新する新体制を発表しました。監督には、プロ野球・西武ライオンズOBの広橋公寿氏が就任。前監督の吉田氏は川端選手と共に選手兼任コーチとしてチームを支えました。さらに、ヘッドコーチには西武ライオンズOBの宮地克彦氏、コーチにはソフトバンクホークスOBの中村恵吾氏が加わるなど、プロ野球経験者による指導体制を強化しました。

2024年シーズンの指揮官は小林茂生氏、キャプテンは永田聖佳選手が務めています。チームスローガンには「一新 全員野球で巻き返せ!!」を掲げ、一丸となって戦う姿勢を示しています。

主な戦績

創部から着実に力をつけ、全国規模の大会で顕著な成績を収めています。

2020年
栃木さくらカップ（栃木市杯 フリーの部）：優勝
第15回全日本女子硬式クラブ野球選手権大会：準優勝

2021年
第16回全日本女子硬式クラブ野球選手権大会：優勝
第17回全日本女子硬式野球選手権大会：優勝

2022年
第18回全日本女子硬式野球選手権大会：優勝

特に2021年には、クラブチームの頂点を決めるクラブ選手権と、女子硬式野球チーム全体の頂点を決める全日本選手権の両大会で優勝を飾り、二冠を達成する快挙を成し遂げました。翌2022年にも全日本選手権を連覇するなど、その実力を証明しています。

エイジェックグループの野球事業

エイジェックグループは女子硬式野球部だけでなく、社会人男子硬式野球部である「エイジェック硬式野球部」や、栃木ゴールデンブレーブス（プロ野球独立リーグ）の運営にも携わるなど、野球振興に幅広く取り組んでいます。また、社員と学生の混合チーム「エイジェックBC」、スポーツ健康医療専門学校の女子硬式野球部、そして女子中学生を対象としたアカデミーチーム「エイジェックユース(U-15)」など、様々なカテゴリーのチームや事業を展開しており、野球を通じた地域貢献や人材育成にも力を入れています。

エイジェック女子硬式野球部は、こうしたグループ全体のサポートを受けながら、ヴィーナスリーグでの戦いや全国大会での上位進出を目指し、日々活動を続けています。

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