エグペルス (ピュイ＝ド＝ドーム県)

エグペルス（Aigueperse）は、フランスのオーヴェルニュ＝ローヌ＝アルプ地域圏、ピュイ＝ド＝ドーム県に位置するコミューンです。

地理

エグペルスは、リマニュ地方の平野部に位置し、ピュイ＝ド＝ドーム県の北部にあります。主要都市からの距離は、リヨンから北北東に約16.7km、クレルモン＝フェランからは北北東に約28.7kmです。アリエ県のガナからは約8.6kmと比較的近い場所にあります。

交通

コミューン内には、かつての国道9号線である県道2019号線が通っています。また、県道2019号線と旧県道449号線のバイパスがコミューン東側に設けられており、ムーラン、ガナ、クレルモン＝フェランを結ぶ主要道路となっています。その他、北西のシャテュザから南東のテュレを結ぶ県道12号線、モンパンシエとサルドンを結ぶ県道51号線、ヴァンサへ向かう県道439号線、サン・ミオンからコンブロンドへ向かう県道985号線など、複数の県道がコミューンを通過しています。

鉄道に関しては、サン・ジェルマン・デ・フォッセ-ニーム-クルブサック線がコミューンを通っており、エグペルス駅は、クレルモン＝フェラン-ガナ-モンリュソン間を走るTERオーヴェルニュの停車駅となっています。

歴史

ローマ時代、この地は「アクアエ・スパルセ（Aquae Sparsæ）」と呼ばれていました。これは「ふりかかる水」を意味します。中世にはモンパンシエ伯領の中心地として栄え、オーヴェルニュ地方の有力都市の一つとなりました。1440年に起きたプラゲリーの乱では、反乱勢力に対して門を閉ざし、シャルル7世の駐屯地となりました。その結果、反乱勢力はキュセ条約を交渉せざるを得なくなりました。

1465年、ルイ11世はビアン・ピュブリック同盟征伐の際、エグペルスの忠誠に感謝し、コミューンとブルジョワ階級に特権を授与しました。1481年には、モンパンシエ伯ジルベールがクレール・ド・ゴンザーグと結婚しました。この時、マンテーニャの絵画『エグペルスの聖セバスチャン』がクレールの持参金の一部としてエグペルスに持ち込まれたと考えられています。この絵画は、1910年にルーヴル美術館に売却されました。

フランス革命中の国民公会時代、コミューンはモンプラトル（Montplâtre）と呼ばれていました。

人口統計

人口統計データは、1999年まではLdh/EHESS/Cassiniのデータ、2004年以降はINSEEのデータに基づいています。

史跡

エグペルスには、以下のような歴史的建造物が残っています。

サント・シャペル: 15世紀に建てられた、かつての城付属の礼拝堂。
ノートルダム教会: 12世紀から13世紀に建てられ、18世紀に再建、19世紀にゴシック様式で復元された教会。
キリストの降誕: ベネデット・ギルランダイオによって1490年に描かれた絵画で、モンパンシエ伯ジルベールのために制作された作品。

姉妹都市

アルシュテット（ドイツ）

エグペルスは、歴史と文化が豊かな魅力的なコミューンです。

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