エコパラダイスFM

エコパラダイスFMとは

エコパラダイスFMは、太平洋に位置するパラオ共和国の公共放送を担う国営ラジオ局です。正式名称はパラオ共和国国営放送とされています。その演奏所はアラカベサン島に位置しており、ラジオ放送を通じて国民に情報や娯楽を提供しています。

この放送局の設立には、日本のラジオ局であるTOKYO FM（エフエム東京）と航空会社の日本航空が深く関わっています。両者の支援を受けて、エコパラダイスFMは1998年に開局しました。

JFNへの加盟

開局から数年後の2003年7月23日、エコパラダイスFMは日本のラジオネットワークであるJFN（Japan FM Network）に特別加盟局として加わりました。これにより、TOKYO FMをはじめとするJFN各局との連携が生まれ、日本の番組の一部がエコパラダイスFMで放送されることとなりました。これは、パラオと日本のメディア交流の一例と言えるでしょう。

放送局の技術的な側面

エコパラダイスFMは、FM放送とAM放送の両方を行っています。

FM放送: 周波数は87.9MHzを使用しています。コールサインはT8AA-FMです。
AM放送: 周波数は1584kHzを使用しています。コールサインはT8AA-AMです。

送信所はマラカル島に設置されており、送信出力はFM・AMともに4kWとなっています。放送方式はモノラル放送です。

開局からの主な出来事

エコパラダイスFMの歴史は比較的浅いですが、以下の主要な節目があります。

1998年7月27日: 試験放送を開始。
1998年8月1日: 本放送が開始され、正式に開局。
2003年7月23日: JFNに特別加盟。

放送内容と特徴

エコパラダイスFMの放送は、主に英語とパラオ語で行われています。番組内容は多岐にわたり、最新のニュース、政府からの重要な公共情報、そして様々なジャンルの音楽番組などが中心です。

特筆すべき点として、JFN特別加盟局であることから、一部のTOKYO FMの番組も放送されています。これにより、パラオのリスナーは日本のラジオ番組に触れる機会を得ています。興味深いことに、日本の演歌も特定の時間帯に放送されており、多様な音楽嗜好に対応しています。

CM放送については、JFN系の番組に付随するスポンサー（例えばコスモ石油など）以外のスポットCMは比較的少ない傾向にあるようです。これは、公共放送としての性格を反映しているのかもしれません。

かつてエコパラダイスFMで放送されていたTOKYO FMの番組として、いくつかの例が挙げられます。

Flavor-Flavor（かつて火曜 20:00 - 21:00）
Music Storage（かつて水曜 21:00 - 21:30）
コスモ ポップス ベスト10（かつて木曜 20:00 - 20:55）
* DJ KAORI 715（かつて金曜 21:00 - 21:30）

これらの番組は日本国内では放送終了や時間短縮されているものも含まれており、パラオでの放送状況は異なる時期の情報に基づいています。なお、2021年現在の具体的な放送番組については、確認が難しい状況です。

エコパラダイスFMは、パラオ共和国における重要なメディアとして、国民生活に欠かせない情報源であり、また日本との文化的なつながりを示す存在でもあります。

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