Music Storage

music storage（ミュージック・ストレージ）

「music storage」は、日本の主要なラジオ局の一つであるTOKYO FMが制作・放送した音楽番組です。2004年7月にその歴史をスタートさせ、約5年間にわたり、リスナーに多様な音楽やそれにまつわる情報を提供しました。番組開始当初は、毎週60分間の放送枠で、各地へ出向いてのロケーション収録というユニークな形式が採用されていました。この時期、番組が掲げていたキャッチコピーは「出会い創造系番組」。音楽との新たな出会いを演出しようとする、そのコンセプトを体現するようなスタイルでした。

番組は放送期間中に様々な変遷を遂げていきます。2005年頃になると、収録形式がスタジオへと移り、より安定した環境での番組制作が行われるようになりました。そして、同年10月7日には初めての生放送を実施し、リスナーとのリアルタイムでの繋がりを試みました。さらに、2006年2月10日には、札幌から生放送を行うという特別な企画も実施されています。これは、放送当時AIR-G'（エフエム北海道）ではネットされていなかったため、おそらく同局のスタジオ施設を利用した裏送りという形で行われたものと推測されます。

同年4月には、番組にとって大きな転換期が訪れます。まず、放送時間が従来の60分から30分へと短縮されました。これと同時に、同局の深夜ワイド番組であった「茂木淳一のバーチカル・ドロップ」内のワンコーナーという位置づけへとリニューアル。独立した番組から、より大きな枠組みの中での展開へと形を変えました。しかし、番組の人気は衰えず、2006年10月にはFM OSAKA（エフエム大阪）でのネット放送が開始され、放送エリアを関西にも拡大しました。

番組はその後も精力的な活動を続け、2007年には初めて海外でのロケーション収録を敢行。台湾での収録は、番組の国際的な広がりを示す出来事でした。また、順調に放送回数を重ね、2008年5月9日には通算放送回数が200回を突破。長寿番組としての地位を確立しました。ネット局であるFM OSAKAでは、2008年10月5日より放送時間が土曜日の24:00から日曜日の20:30へと変更されるなど、各局での調整も行われています。

番組の魅力の一つは、そのコンセプト通り、音楽界にとどまらず多岐にわたる分野から多くの著名人やアーティストが出演した点にあります。夏川りみ、スガシカオ、SPECIAL OTHERSといった音楽アーティストはもちろん、柴田一成や大東俊介といった俳優、蒼井そらや紅音ほたるといったタレント、さらには山野楽器のスタッフやムッシュかまやつ、和田アキ子、野口五郎といった大物まで、幅広いジャンルのゲストが登場し、音楽を中心としたトークや企画を通じて番組に彩りを加えました。

最終的に「music storage」は、2009年3月27日の放送をもって最終回を迎え、約5年間の歴史に幕を閉じました。放送期間中に放送形式や時間、ネット局など様々な変化を経験しながらも、常に「音楽」と「出会い」を軸に、多くのリスナーに親しまれたプログラムでした。

番組が放送されていた時期の代表的な放送時間は以下の通りです。

TOKYO FM: 毎週金曜日 27:30 - 28:00
FM OSAKA: 毎週日曜日 20:30 - 21:00
* エコパラダイスFM: 毎週水曜日 21:00 - 21:30

また、番組に関連する情報として、アーティストKOTOKOが所属する音楽制作集団I'veなどが挙げられます。

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