エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス

エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス

エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス（Estadi Olímpic Lluís Companys）は、スペイン・カタルーニャ州バルセロナのムンジュイックに位置する多用途スタジアムです。このスタジアムは、1992年に開催されたバルセロナオリンピックのメイン会場として広く知られています。

歴史的背景

このスタジアムは1929年、バルセロナ万国博覧会のために建設され、その後1936年の人民オリンピックに使用される予定でしたが、実際にはその機会は訪れませんでした。1992年に行われたオリンピックのために大規模な改修が行われ、その際の名称は「エスタディ・オリンピック・デ・モンジュイック」（Estadi Olímpic de Montjuïc）でした。地元の名から「モンジュイック」とも呼ばれています。2001年には、フランコ政権時代に処刑されたカタルーニャ元代表リュイス・クンパニィスを記念して、現在の名称に改名されました。

スタジアムの使用と収容人数

エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスは56,000人を収容でき、様々なスポーツイベントに使用されています。過去には、RCDエスパニョールのホームスタジアムとしても知られており、またアメリカンフットボールリーグのバルセロナ・ドラゴンズの本拠地でもありました。特に、1969年から1975年までの期間中には、F1スペイングランプリのパドックとしても利用されていましたが、1975年のスペインGPでは一部のドライバーによるボイコットが行われる事態も発生しました。

スタジアムは、陸上競技用トラックの色が2010年に茶色から青色に変更され、これにより陸上競技の開催においても新しい表情を見せています。2023-24シーズン、FCバルセロナはカンプ・ノウの改修工事のため、このスタジアムを借りて試合を行う計画です。

主なイベント

エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスでは、数多くの重要なイベントが開催されています。サッカーの試合では国内のコパ・デル・レイ決勝が数回行われ、国際Aマッチも多数実施されました。また、アメリカンフットボールのワールドボウルや、陸上競技のIAAFコンチネンタルカップ、地中海競技大会、さらには1992年のパラリンピックとオリンピックがここで行われました。その後も世界警察消防競技大会やヨーロッパ陸上競技選手権大会など、さまざまな大会の舞台となっています。

まとめ

エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスは、カタルーニャの文化とスポーツの象徴的な場所です。未来にはさらに多くのイベントが予定されており、地域住民や訪問者にとって重要な存在であり続けるでしょう。

もう一度検索