エステグラル・フーゼスターンFC

エステグラル・フーゼスターンFCは、イラン・フーゼスターン州アフヴァーズに本拠を置くサッカークラブです。ペルシア語では「باشگاه فوتبال استقلال ملی-صنعتی خوزستان」と表記されます。2018-19年シーズンにペルシアン・ガルフ・プロリーグから降格し、現在はアーザーデガーン・リーグ（イラン2部）に所属しています。

イランには「エステグラル」を名乗るクラブが複数存在しますが、一般的に「エステグラルFC」というと首都テヘランのクラブ（エステグラル・テヘラン・フットボール・クラブ）を指します。アフヴァーズにもエステグラル・アフヴァーズFCというクラブが存在しますが、エステグラル・フーゼスターンFCとは別のクラブです。

歴史

クラブは2011年に、アーザーデガーン・リーグに出場するためにエステグラル・ジャヌーブのライセンスを譲受して設立されました。2012-13年シーズンにはグループBで2位となり、昇格プレーオフの参加資格を得ましたが、グループ首位だったシャフルダーリー・タブリーズFCの八百長疑惑により自動昇格権が繰り上がり、ペルシアン・ガルフ・プロリーグに昇格しました。

プロリーグ初年度となる2013-14シーズンは、勝ち点29で残留プレーオフ圏と並びましたが、得失点差で12位となり残留を果たしました。2014-15シーズンも14位で終え、残留プレーオフに進みましたが、メス・ケルマーンを2試合合計で3-0で下し、残留を決めました。

2015-16シーズンには、セカンドチームであるフーラード・ノビン（現在のフーラード・フーゼスターンB）から多くの選手を獲得し、アブドッラ・ヴェイシ監督率いるチームは好調なスタートを切りました。第12節には4連勝を達成し、シーズン前半を首位で折り返しました。その後も勢いを維持し、2016年5月13日には、ゾブ・アハンに2-0で勝利し、ペルシアン・ガルフ・プロリーグのタイトルを初めて獲得しました。

しかし、翌シーズンはスタートにつまずき、FIFAから6ポイントを差し引かれるという処分を受けました。ダリウシュ・ヤズディ監督が解任され、カリム・ブースターニが後任となりましたが、状況は改善せず、モハンマド・アラヴィがさらに後を継ぎました。しかし、チームは低迷から抜け出すことができず、2019年5月3日にエステグラルに4-2で敗れた後、ペルシアン・ガルフ・プロリーグからアザデガンリーグに降格しました。

スタジアム

クラブは設立当初、アフヴァーズのタクティスタジアムでホームゲームを開催していました。イランプロリーグに昇格後もタクティスタジアムを使用し続けましたが、ペルセポリス、エステグラル、フーラードなどのビッグゲームは、新しく建設されたガディールスタジアムで開催されました。2015年、ライバルチームであるフーラードが私有スタジアムに移転したため、クラブはガディールスタジアムを恒久的なホームスタジアムとしました。

タイトル

ペルシアン・ガルフ・プロリーグ：優勝1回 (2015-16)
スーパーカップ：準優勝1回 (2016)

関連事項

エステグラル・テヘランFC
エステグラル・アバズFC

エステグラル・フーゼスターンFCは、イランサッカー界において、一時期はトップレベルで活躍したクラブですが、近年は苦戦が続いています。今後の活躍に期待したいところです。

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