エスプリシーズ

エスプリシーズの競走馬としての足跡

エスプリシーズは、日本の競走馬として特に地方競馬において輝かしい成績を残した馬です。彼のデビューは2001年11月16日、川崎競馬場で行われたJRA認定2歳新馬競走でした。このレースでエスプリシーズは圧倒的な強さを見せつけ、8馬身差で勝利。これにより彼の名が広まり、続く2戦でも勝利を収め、3連勝を達成しました。

2002年になり明け3歳となったエスプリシーズは、浦和競馬場でのニューイヤーカップや大井競馬場の京浜盃では上位には届かなかったものの、準重賞の雲取賞を制し、再びクラシックに挑むこととなりました。しかし、羽田盃では4着、東京ダービーでは9着と、期待された結果は得られませんでした。ここでジャパンダートダービーへの出走を断念し、一時的に放牧に入ります。

11月にはベイシティカップで復帰し、さらに続く東京湾カップで待望の重賞初勝利を挙げます。その後の条件戦でも好成績を収め、報知グランプリカップで2着となり、金盃では4着に終わったものの、船橋記念で再び勝利を飾り、重賞2勝目をゲットしました。

エスプリシーズはダートグレード競走にも進出し、高崎競馬場の群馬記念では地方馬として最も好成績を収める3着となります。しかし、かしわ記念ではシンガリ負けを喫し、再度放牧に入ります。その後の秋のダートグレード競走では掲示板に載るのが精一杯でしたが、12月の京成盃グランドマイラーズでは好位置から逃げ切り重賞3勝目を達成しました。

2004年には報知オールスターカップを勝ち、川崎記念に挑戦。ここでは逃げるカネツフルーヴとカイジンクンを追う形でレースを進め、2周目の3コーナーで先頭に立つと、そのまま圧倒的な強さで独走し、追走したスターキングマンに4馬身差をつけてレコード勝ちを収めました。これは彼にとってダートグレード競走初勝利となりました。

しかし、その後のレースでエスプリシーズは休養に入り、12月の報知オールスターカップで復帰するも、大きく遅れをとってしまい、そのまま競走馬としての引退を決断。引退式は2005年1月12日に川崎競馬場で行われました。

エスプリシーズの種牡馬時代

引退後、エスプリシーズは青森県の山内牧場で種牡馬としての道を歩み始めました。その後、大橋牧場に移動しました。彼の初年度の産駒は2008年にデビューしましたが、残念ながら中央および地方を問わず、重賞入着レベルの馬は生まれませんでした。2012年には用途変更が行われ、繁殖からは外れています。

血統情報

エスプリシーズの血統は、6代母がチエリオ、3代母のアレツレデーの全妹であるスマイルクイーンの子孫にはローリエアンドレ（ウインターステークス）が存在しています。このようにエスプリシーズは、競走馬としてだけでなく血統的にも注目が集まる存在でした。エスプリシーズは地方競馬の歴史に名を刻む偉大な競走馬であり、その競走成績は多くのファンに記憶されています。

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