エスワイフード

株式会社エスワイフードと「世界の山ちゃん」

株式会社エスワイフードは、愛知県名古屋市を中心とする居酒屋チェーン「世界の山ちゃん」を経営しています。このブランドは、1981年6月14日に創業者の山本重雄氏が第1号店を開業したことに始まります。当初の店名は「やまちゃん」でしたが、創業時のスタッフが遊び心から「世界の山ちゃん」と呼んだことから、このユニークな名前に変更されました。山本氏はこの名を「夢がある」と感じ、正式名称として採用しました。

1985年4月11日には法人化され、最初は「世界の山ちゃん」という社名で設立されたものの、従業員が書きにくいとの理由から、頭文字を取って現在の「株式会社エスワイフード」という名称に改めました。

この会社の主力商品である手羽先の唐揚げ「幻の手羽先」は、多くのファンに愛されており、2019年8月期には年商81億円、資本金4,900万円を達成しています。

食中毒事件と経営の変遷

2010年12月には、名古屋市内の女子大店でノロウイルスによる食中毒事故が発生し、問題が取りざたされました。しかし、その後も店舗は続々と開店し、人気を博しています。

また、2016年に創業者の山本重雄氏が急逝した際、彼の妻である山本久美が後を引き継ぎ、代表取締役社長として選ばれました。重雄氏の死去以前は、久美氏は専業主婦として家庭を支え、社内報「てばさ記新聞」の編集に関与していただけでした。彼女が会社の顔となったことは、今後の経営における重要な転機となりました。

店舗展開

2023年10月21日の時点で、「世界の山ちゃん」は全80店舗を展開しており、愛知県内に34店舗あります。名古屋地区には21店舗があり、また東京には16店舗、神奈川には4店舗と各地に広がっています。さらに、タイ、香港、台湾など、海外にも11店舗が存在するなど、国際的にも展開を進めています。

キャラクターと社歌

1997年から店舗の看板に描かれているキャラクター「鳥男」は、創業者の山本重雄氏をモデルにしたもので、顧客に親しまれています。さらに、社歌である『幻の歌』は「ラジオ体操のうた」の替え歌で、ユニークな観点から手羽先を揚げるという内容が特徴です。

メディアへの露出

最近では、2025年7月31日に放送予定のテレビ番組「日経スペシャル カンブリア宮殿」にて、代表取締役の山本久美がスタジオ出演し、ブランドの発展について語る予定です。

まとめ

株式会社エスワイフードとそのブランド「世界の山ちゃん」は、創業以来のユニークな発展を遂げており、今後も多くの人々に愛される飲食店として成長を続けていくことでしょう。経営の変遷や店舗展開など、注目すべきポイントが多いこの企業の今後に期待が寄せられています。

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