エチカ (商業施設)

エチカ (Echika) とは

エチカは、東京メトロの子会社であるメトロプロパティーズが運営する駅ナカ商業施設です。地下鉄駅構内という立地を活かし、利便性と快適性を追求した空間を提供しています。小規模な施設は「エチカフィット（Echika fit）」という名称で展開されています。

名称の由来

エチカの名称は、「駅」と「地下」を組み合わせた造語です。また、「E（いい）」と「chika（地下）」を組み合わせたものでもあり、「Excellent（エクセレント）」や「Exciting（エキサイティング）」という意味も込められています。これらの意味から、優雅で魅力的な地下空間を演出するという意図が込められています。

展開店舗

現在、エチカは以下の主要駅に展開しています。

エチカ

エチカ表参道: 表参道駅に位置する大規模商業施設です。20代から40代の女性をターゲットとし、ファッション、雑貨、カフェなど多様な店舗が集まっています。
エチカ池袋: 池袋駅に位置し、ファッションや雑貨、レストランなどがあります。芸術と文化の香りが漂う空間を目指し、街との融合を目指しています。

エチカフィット

エチカフィット上野: 上野駅にある中規模商業施設です。駅構内店舗の歴史を継承しつつ、新しいコンセプトで展開しています。
エチカフィット東京: 東京駅丸の内口に位置する中規模商業施設です。ビジネスパーソンや観光客など、幅広い層をターゲットとしています。

エチカ表参道の詳細

2005年12月2日にグランドオープンしたエチカ表参道は、約1,300m²の広さを誇る大型商業施設です。20代から40代の女性を主なターゲットとし、27の専門店が改札内外に展開しています。日本の地下鉄駅構内商業施設としては最大規模の一つであり、以下のゾーンに分かれています。

MARCHE DE METRO（マルシェ・ドゥ・メトロ）: フードコート広場
ESPACE BEAUT（エスパス・ボーテ）: 美をテーマとしたゾーン
ESPACE JAPON（エスパス・ジャポン）: 和をテーマとしたゾーン
ESPACE APPTIT（エスパス・アペティー）: 食のトレンドゾーン
ESPACE MODE（エスパス・モード）: 最新のファッションゾーン

エチカ池袋の詳細

エチカ池袋は、副都心線部と有楽町線部に分かれており、それぞれ異なる特徴を持っています。

副都心線部

2009年3月26日に開業した副都心線部は、約1,400m²の面積で、20代から40代のカップルをターゲットにした40の専門店が集まっています。コンセプトは「池袋モンパルナス」で、パリの雰囲気を意識した空間デザインとなっています。以下のゾーンに分かれています。

GOURCIEUX MARCHÉ（グルシュー・マルシェ）: 食のトレンドゾーン
ESPACE MODE（エスパス・モード）: 最新ファッションゾーン
ESPACE PAUSE（エスパス・ポーズ）: 休息のゾーン
PASSAGE DE METRO（パサージュ・ドゥ・メトロ）: パサージュ空間

有楽町線部

2009年11月27日に開業した有楽町線部は、アートの薫りがする空間が特徴です。

ESPACE ART（エスパス・アール）: アートの薫りがするゾーン

また、隣接するビル型商業施設「エソラ池袋」（Esola）も同時に開業しました。

エチカフィット上野とエチカフィット東京

エチカフィット上野は、2009年2月20日に開業した中規模商業施設で、全6店舗があります。元々は1930年に開業した「地下鉄ストア」がルーツであり、その後「メトロピア」としてリニューアルを経て、現在の形となりました。エチカフィット東京は、2012年2月20日に開業した東京駅の中規模商業施設で、全6店舗が展開されています。

今後の展開

今後、エチカフィットは永田町駅と銀座駅にも開業予定です。

マスコットキャラクター「エチカちゃん」

エチカ表参道のマスコットキャラクターは「エチカちゃん」という白ウサギの女の子です。エチカの広告や装飾に広く使用され、親しまれています。ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」に登場する白ウサギをモチーフとしていますが、時計や洋服ではなく、東京メトロのシンボルマーク「ハートM」が入ったバッグを身に着けています。また、エチカちゃんがエチカに人々を案内するようになった経緯は、絵本『Echika〜生まれた時のこと〜』で紹介されています。

エチカは、駅利用者にとって便利で快適なショッピング体験を提供するとともに、各駅の個性を活かした魅力的な空間づくりを目指しています。

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